今日(4/6)で、統一地方選挙の前半戦の選挙運動が終わりとなります。「選挙運動は20時までだよね」と思っている方が多いでしょうが、それは間違いです。4/6いっぱい、選挙運動は可能です。拡声器を使用できるのが20時までですので勘違いされがちですが、0時までは地声で訴えるのは可能ですし、電話で投票を依頼することも可能です。「マイク収め」といって、20時に街宣活動を終了し、そのまま祝勝会のような打ち上げに入る陣営もあると思いますが、あくまで日付が変わるまで選挙運動は可能です。

一方で、日付が変わると一切の選挙活動はできないことになります。電話であろうとSNSであろうと、投票を依頼することはできません。SNS上で選挙活動中の記事をシェアするのもアウトだと聞いたことがありますので、注意されたほうが良いと思います。

「あれ?でも投票日に選挙事務所から電話がかかってきたけど…」という方もおられると思います。あれは、「投票に行ったかどうか、まだならぜひ投票に行って下さい」という電話であり、特定の候補者への投票依頼でない、という建前で実施されている電話作戦です。冒頭、○○選挙事務所の~、と言っているので、個人的にはかなりグレーだと思ってはいます。

そんな統一地方選挙前半戦、外野ながらいくつか気になったことがあります。

愛知県内を車で走行中(尾張旭市ではない)、少し離れたところで演説をしている声が聞こえてきました。姿は見えませんが、車を止めて聞いていたところ「辺野古の埋立ては中止させます」「安倍政権の暴走を止めます」と述べていました。その候補者の政治的な思想がそれであることは別に構わないと思います。しかし、愛知県議会議員選挙において公約として掲げるのはいささか無理があると思います。そういうことを言うと「沖縄の基地問題は日本国民全員の問題だ」と反論する人が必ずありますが、それならば北方領土の問題も、北朝鮮の問題も、全部入れるべきでしょう。直接できることが、意見書提出くらいなのですから、やはり無理筋と言えるでしょう。あくまで「愛知県議会議員として何をするか」という点で有権者の方は投票する候補者を決めるべきだと思います。

もう一つ、これは後半戦の候補者にも当てはまると思いますが、ネットで「○○に立候補します!」とか「○○選挙立候補予定者」とか書いてあるのが散見されました。私は選管でも警察でもありませんが、おそらく公職選挙法に抵触すると思います。また、事務所開きや出陣式(出発式)の案内が、文書あるいは写真で出回っていますが、これも抵触する恐れがあると思います。後者は「事務連絡」とか「内部連絡」と書いてあることが多いですが、これはあくまで後援会のごく限られた関係者に配付しているもの、という前提だからだと思います。応援しているから親切心で、というのが逆効果になることもありえますから、十分注意して事前運動、選挙運動に臨んでいただきたいです。

「本人」と書かれたのぼりやプラカードもアウトだ、というような書き込みも最近流れていました。あ、街宣車の上の看板を中から照明で照らすのは「基本的に」アウトです。これは都道府県警によって解釈が異なるようですが。愛知県警は明確にダメだと言っているはずです。まあ、微妙な書き方をしたのには訳がありますけどね。

なかなか政治家でも知らない、というか解釈が難しいことが多いのが公職選挙法です。