3月末は年度末、ということで基本的に年度単位で事業が進む行政では、いろいろなことの結果が出てきています。旧市民会館の解体・市役所駐車場の整備や文化会館の改修工事、霞ヶ丘線の尾張旭市内部分の開通など、大きな事業も完了を迎え、こうした話題に触れ「さすが!新しい市長はやることが違う。」という方もありました。あえて修正はしませんでしたが。

これらの事業の中で、開通式まで実施した霞ヶ丘線ですが、実は尾張旭市内の部分しか開通しておらず、金城学院大学の方まで通じていない(名古屋市内部分は山の手通線と呼びます)ため「こんな道路、意味無い!」という方もおられたようです。実際、霞ヶ丘地区の方からは「こんな道路そもそも要らなかった」「こんな道路ができるという話は聞いていない」「通過交通が増えるから嫌だ」「全線開通するまで供用開始しないで欲しい」などのご意見をいただいていました。名古屋市側まで通じていないとなればなおさらでしょう。

結果的に全国植樹祭に間に合わなかったので、平子北の市有地が塩漬けで水野市政の失政だと言っている新聞社などからすれば、これも水野市政の失政ということになるのでしょう。平子北地内市有地については全く認める気はありませんが、霞ヶ丘線についてはもう少し良い進め方があったのでは?ということも思っています。

私が市長に就任する前から。都市計画決定がなされ土地の買収や一部工事が進められていた霞ヶ丘線ですが、市道として整備しているので補助金頼りで、その補助金の交付率も悪く、いつになったら完成するのだろう?というような状態でした。それで、土地の買収交渉のスピードを上げつつ、補助金を増やすにはどうしたらいいか?ということを模索し、尾張旭市としては初めて「完了期間宣言路線」として平成30年度での完成を宣言しました。結果的に補助金も増えましたので、これはこれで良かったと考えています。市の負担分も当然増えましたが、集中的に投資して一つづつ終わらせていかないと、先々に行き詰まることもあり得る、と判断してのことです。

ある程度、目処が立った時点で名古屋市側と話をさせていただいたのですが、その後交通安全上の観点から路線の形態が変わったり、説明会で懸念する意見が出たりということで、同時に完成ということが困難になってしまいました。元々、名古屋市側はある程度道が見えており、尾張旭市側の工事が遅れている、という認識でしたので頑張って進めたのですが、名古屋市側との協議のタイミングなど、もう少し何とかすれば良かった、と後悔する部分もありました。

集中的に投資して、尾張旭市側の工事を早く終わらせたがゆえの結果とも言える(その時点では全国植樹祭のぜの字も無かったですし)のですが、政治は結果責任ですので、これはトップの責任と言えるでしょう。災害発生時の輸送路としても重要な幹線道路ですので、今後早い段階での全線開通を願います。