回っていると、いろいろな話が聞こえてきます。それらすべてが事実かどうかも分かりませんが、会ったことはないけど名前は知っているというような方が、私のことを言って歩いているという話を聞き、その内容が全く事実ではなかったりすることも多く、驚くことが少なくありません。「ボンボンだから無理」とか「10年早いわ」というのもありますが、いずれにしても私の評価を下げようとする話が多いです。その人がAさんを応援しているとして、なぜAさんの素晴らしいところを言って歩くのではなく、他の人の(事実無根の)悪口のようなものを言って歩くのか、理解に苦しみます。自分の意中の人ではない人が当選してしまった場合、議員であれば付き合わなければよいだけですが、市長だとそうもいかないと思うのですが、どうするつもりなのでしょうね。

さて、そんな事実無根の噂話の1つに、

あいつは議員を増やせと言っている

というのがありました。まあ、この言葉ずばりを言ったことはありませんが、私の発言の一部を意図的に抜き出せば、そう取れなくもないかもしれません。

民意を反映しようと思えば、議員は多いほうが良いに決まっています。コストを考えたら、少ないほうが良いに決まっています。結局のところ、議員定数と議員報酬は、今の決め方ではこのバランスでしか無く、どのような理由を持ってきても説得力はありません。よく校区数を持ち出す方がありますが、それ一つの考え方だということは理解しますが、それも説得力はありません。校区ごとに人口も違えば、児童数や環境も全く違うのですから。

私が考える尾張旭市議会の理想の議員定数は28人か14人です。これは以前からそう言っています。会議に適した人数は6~7人と言われています。これは、いろいろな会議をやってきて、なるほどそのとおりだな、と思います。少なすぎるとあまり議論になりませんし、多すぎるとまとまらないからです。議会の委員会に当てはめたとき、委員長の権限を担保するため委員数は奇数が望ましいと考えますので、委員数は7人が最適と考えます。常任委員会数は、現在の3委員会から、福祉系と教育系を分けた4委員会にするのが最適と考えていますので、

4×7=28人

ですが、昨今の情勢からそれは難しいと思いますし、地方自治法が改正されて常任委員会を兼任することができるようになりましたので、1人の議員が2つの常任委員会に所属することにして

14人

という議員定数になります。ただしこれには前提がありまして、あくまで

議員の仕事はなんぞや?

ということを議論して決めて、それにふさわしい報酬額を決めてから、ということになります。現在、議会のあり方検討会でその議論が進んでいますので、その結果を受けて、これだけの仕事をするのであればこれくらいの報酬は必要だろうとか、これだけしか仕事しないなら報酬はこれくらい下げても良いのでは、というような話になると思います。その結果として、議員定数も減員することになるだろう、というのが今の私の考えです。

この考えに即して、26人が24人に減った際には、「28人が理想だが、議員定数を増やすことにはなかなか理解が得難いと思われるので、27人、24人、21人の3つの選択肢の中では、一番考え方の近い21人に」ということで、21人の議員提出議案に署名しました(現状の26人という選択肢がなかったので)。24人が21人になった際には、その理由が、

小学校区に2人、補佐的に中学校区に1人

という、あまりに取って付けたような理由でしたので反対しました。この間の議論の、一部の発言を故意に取り出せば、「議員定数を増やせと言っている」「議員定数を減らすのに反対した」となるかもしれませんが、それはあまりに私の考え方を理解していない、一方的なものであります。

おそらく今の世論の中では、

議員報酬をぐっと下げて、議員定数をぐっと増やす(ボランティア化)
議員報酬をぐっと上げて、議員定数をぐっと減らす(専門職化)

のどちらかに流れていくと思います。私は、京丹後市議会くらい議会の役割や議員の仕事が明確になっているのであれば、後者でも良いかな、と思っています。いずれにしても、議員とは?議会とは?をまず明確にする必要がある、という点では全くぶれていません。