ブログ版水野義則Times(アーカイブ)

愛知県尾張旭市の水野義則です。市議会議員を4期13年、市長を2期6年9ヶ月務めさせていただきました。地方自治、政治に携わらせていただいておよそ20年、現職でなくなった今だからこそ発信できることがあると思います。「私が言う」ことで、多くの人が何かを考え、何かを感じていただければと思い、引き続き発信していきたいと思います。

首長として、国とのパイプ

1月中旬の新聞のある記事が私の目に止まりました。おそらく、ほとんどの方は読むことがない記事です。

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「あの山崎さんが!」と、多くの首長は思ったことでしょう。総務省で「自治体戦略2040構想」の取りまとめを担当した局長さんで、地方自治関係の会合でよく説明されていましたが、内閣府に異動されて改元に伴う式典などを担当されるようです。


私はそこまでできませんでしたが、説明会が終わると名刺交換しようと市長が行列を作っていました。やはりこれくらいの方はいろいろな情報をお持ちで、中にはモデル事業などでお声がけいただいた自治体もあるかもしれません。そういう意味でも、こういう方々と情報交換、情報共有しておくことはとても有意義なことだということは、市長職を続けていく中で分かってきたことでした。

だからなのか「~の首長の会」のような会が本当にたくさんあって、同じようなメンバーが声掛けあうので似たようなメンバーになるのですが、そうしてお誘いいただいたいくつかの会に加入させていただき、こうした人脈を広げてきました。その一部は議会で否定されたりもしましたが、私はとても重要な活動だったと思っています。

facebookなどを見ていると、いろいろな首長や議員が霞ヶ関に陳情に行ってきたという内容で、写真を掲載されていますが、最近は「あ、○○省の△△局の□□局長だ」とか「この方は前は✕✕におられた方だ」とか、分かる中央の方が増えてきたなあ、と感じていました。

だから何だとか、だから予算が下りてくるとか、そんなことを言うつもりもありませんし、そうである証拠があるわけでもありません。しかし、つくづくこの世界、人と人の繋がりで仕事をしていることを感じた市長在任期間だったと改めて思います。少なくとも、歴代尾張旭市長はこうした活動はあまりされてきていないと思いますが、私のやり方が良かったのかどうか、歴史が評価してくれることでしょう。

タイトルの意味、公約の検証

最近会った人からは、このブログを書き続けることに賛否両方のご意見をいただきます。「再開されましたね。楽しみにしています」という方もおられれば、「後々のことを考えて1~2年は静かにしていた方が…」という方もおられます。どちらも、私のことを思っていただいてのご意見で、そういうことを言っていただけるだけでもありがたいことだと思います。しかし、両方はできませんので、私なりに考えて、タイミングを見計らいながらやっていくしかありません。今回は、選挙が終わったら書けないだろう、と思ったことを書いている、ということもあります。ご理解いただけると幸いです。

ブログのタイトルについての質問がありました。「おまいう」はいわゆるネット用語です。

「お前が言うな」とは、主に自分を棚上げした発言に対して使われる言葉であり、「おまいう」と略される。ある事柄(社会問題など)に対し、その是非を指摘するには不適切な立場の者が言及したことに対する批判やツッコミとして用いられる。

今の市政の状況は私に原因があることであり、私が市政に言及すれば「お前が言うな」と言われるのは間違いないことですが、現職でなくなった今だからこそ言えることもありますし、伝えなければならない大事なこともあろうかと考えています。なので「お前が言うなと言われるかもしれないが、あえて私は言う」という思いで再開させていただきましたが、それではタイトルとしてあまりに長いので「おまいう、わたいう」と略させていただきました。ちなみ「わたいう」は私の造語です。


それで、今回の選挙に関しては、私は何も発言してきませんでした。いろいろな質問もいただきましたが、全て「中立」を貫いてきました。全ては、有権者の方が判断されることだと思います。一つ言えるのは、私と同じようにはやれないでしょうし、やる必要もないでしょう。私も手探りの中、いろいろ失敗もしましたし、怒られもしました。そうした中、いろいろな市長の言動を見聞きし、直接お話を伺い、いろいろな繋がりをいただき、そうした人脈の広がりの中で、自分なりの「市長の職務」を確立してきました。その職務について、細かいことは何も決まっていないですし、それぞれの市長で考え方、やり方も異なります。それで良いのだと思います。それが市民の幸せに向いているのであれば。

選挙に出てくる公約は「やります」というものが多いと思いますが、大切なのは「何をやるのか」ではなく「どうやるのか」です。「福祉を充実します」「教育レベルを上げます」というのは簡単ですが、具体的に何を、どのようにやるのか?が問われています。先日の主権者教育でも同じことを言いました。

できる?

auの三太郎シリーズのCMで生徒会長選挙のシーンがありましたが、「学食ゼロ円」の公約に対して桃太郎は

本当にできるのかなあ?

と呟いていたのが写真のシーンです。誰でも、何でも、無料がいいに決まっています。しかし、それを実現するためには何か条件があったり、代わりに減るものがあったりするはずです。それも含めて、単に「学食ゼロ円」に賛同するのではなく、「どのような方法で学食ゼロ円を実現するのか?」に着目して、自分なりに「本当に出来るのか?」と考えることが大切です。




選挙期間中の個人演説会

選挙といえば選挙カー(街宣車)と個人演説会、だと個人的には思いますが、人によって違うかもしれません。多くの候補者が、個人演説会を開催していると思われ、中には1日で3~5件はしごしている候補者もいると思います。開催は夕方から夜が多いと思いますが、中には昼間に座談会のようなものを開催している候補者もいると思います。回数に制限はありませんので、より多くの有権者と身近に話ができる個人演説会は選挙戦略上も重要なものとなります。

よく「選挙運動は20時までのはずなのに、時間を超えて個人演説会を開催する(している)のは公職選挙法違反ではないのか?」と言われる方がありますが、これは違います。街頭で拡声器を使用できるのが20時までで、屋内では制限はありませんので、夜中の2時3時に開催しても構いません。そんな時間は誰も来ないとは思いますが。ちなみに電話やメールも時間の制限はありません。肉声であれば夜中に選挙活動することも可能です。逆効果だとは思いますが。

さて、話を個人演説会に戻して、これは公営施設を使用することができます。しかし、

『公営施設を使用して個人演説会を開催する場合は、開催日の2日前までに公営施設が所在する市町村の選管に申し出る必要がある』

というルールがあり、告示から2日間は公営施設での個人演説会を開催することができません。これ、どの選挙でもそうなので、ルールが実態に追いついていない例だと思います。立候補を届け出たら、初日から個人演説会を開催したい、というのが候補者の本音だと思いますし、鍵の管理を地元に任せているような施設は「個人演説会で使用できる公営施設」から外されている場合が多いと思いますので、2日も前に申請が必要だとも思えません。

「あれ?でも告示初日から個人演説会を開催してたぞ?」という方、あなたはかなり選挙のことをご存知だと思います。そう、告示初日と次の日の2日間も個人演説会は開催できます。なんだか説明が矛盾しているようですが、あくまで2日間開催できないのは「公営施設での」ものです。そう、個人のお宅ですとか、地域で設置・管理しているような施設、お寺や神社などでは個人演説会が開催できます。でもやっぱり変だとは思います。

そして、公営施設での個人演説会は、「申請時に空いていれば」無償で開催することができます。しかし、そんなに都合よく使いたい時間に使いたい施設が空いているとは限りません。実際には、選挙はがきに個人演説会の日程が印刷されていたり、告示直後から選挙事務所内に予定が張ってあったりします。これは、事前に別の団体でお金を払って予約しておき、選挙が始まるとキャンセルした上で個人演説会の申請をしています。日数によってはキャンセル料がかかりますが、空いていることを期待して印刷かけちゃったりするのは危険ですから仕方のない面もあります。なので、公営施設以外で全ての個人演説会の予定を組まれる候補者もあるようです。

候補者の生の声で主張が聞ける絶好のチャンスですので、ぜひ多くの方に個人演説会にお出かけいただきたいと思います。予定は選挙事務所に尋ねれば教えてくれると思います。選挙事務所の連絡先は、自治体の選挙管理委員会に聞けば教えてくれますし、申請がしてあれば個人演説会の予定も教えてもらえるかもしれません。

では。

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