日付が変わり、4/7の投票日当日になりました。もう選挙運動およびそう見なされる行為は一切できません。SNSでのシェアなども該当しますのでご注意を。

福岡県知事選挙の個人演説会での応援演説が問題になり、副大臣の辞任まで発展しました。個別の個人演説会での発言が録音され、拡散され、辞任に追い込むネタにされるとは、いちいち面倒くさいな、とも思います。まあ、リップサービスが過ぎたというか、笑いを取ろうとして失敗したパターンではあると思います。ただ、今の政治のあり方、そして尾張旭市の置かれている状況に関して、かなり本質的な部分が見えてしまったような気もします。それはまた今度、書いてみたいと思います。

それとは別の観点から、国会議員の選挙に限らず、こうした地方の選挙においてもいわゆる

大物政治家

と呼ばれる人たちが、街頭演説や個人演説会に駆り出され、あちこちの会場をはしごする姿は日常茶飯事です。客寄せパンダ、ではありませんが、そういう人が来るなら行ってみたい、という方は少なからずおられ、確かに候補者本人の話を聞いてもらう機会ができる、というメリットはあります。たまに、応援演説が上手すぎて、候補者本人の演説があまりに下手に聞こえて幻滅した、なんて話も聞きますので、プラスの効果ばかりとは限りませんが。

ただ気になるのは、そうした大物政治家の演説を聞いて、この人に投票しようと決める人が少なからずいることです。その大物政治家は投票すべき候補者ではありません。よく人柄を知って候補者を応援に来ているとも限りません。いや、地方選挙ではむしろ知らないことの方が多いでしょう。演説会の会場で「ハジメマシテ」なんてパターンの方が多いはずです。陣営や地元の国会議員に呼ばれたので来た、というだけの方もあり、その場でリーフレットとかを眺めて応援演説を組み立てる、ある意味職人技ですが、それだけで投票先を決めるのが危険なパターンでもあります。やはり候補者本人の演説を聞いて決めるべきだと思います。大物政治家が応援していれば確かな候補者、ということではありません。

出陣式や総決起大会ともなると、一体何人がしゃべるんだ?と愚痴を言いたくなるくらいたくさんの応援弁士が登壇し、それぞれが結構長いけど被るところが多い話をして、いよいよ候補者本人が!という頃には聞く方は疲れてしまっている、なんてことがよくあります。これ、全国どこに行っても似たようなパターンですよねぇ。そろそろ、こういう選挙の手法は見直した方が良いと思うのですが…。会場が満員であることを演出するために、毎日別の会場に駆り出され、毎日同じ話を聞かされている支援者もいるわけで。