1月に入ってすぐくらいに「あれ?もう選挙始まったの?」という声が聞こえてきましたが、中旬になって「あれ?終わったの?」という声も聞こえてきました。これ、「○○の会」のような政治団体が政治活動用自動車(いわゆる街宣車)で政治活動を行っていたものです。本来この政治団体は、特定の候補者を応援するためのものではなく、あくまで政治的な主張を行うものです。(原則は…)

「じゃあ、なぜその活動が終わったのか?」と言うと、1/17から愛知県知事選挙が始まったからです。他の選挙期間中は、政治団体の活動は制限されます。いわゆる「後援会」の活動も当然、制限されます。知事選挙期間中は、政治活動用自動車での活動や街頭演説、ビラの配布などが禁止されます。ということで、街宣車での広報活動や駅頭での活動、ビラの配布などがされなくなったはずです。

そしてこの政治団体の活動は、市長選挙が始まると再開されると思います。これは、候補者につき1つの政治団体が、選挙管理委員会に届け出ることにより、選挙期間中に政治活動を行うことを認められるためです。この時、選挙管理委員会から「確認書」が交付されるためこの政治団体は

確認団体

と呼ばれます。期間中、確認団体の街宣車が回り、ビラが配布されると思われます。いわゆるマニフェストビラは枚数に制限があるため、枚数に制限のないこちらの確認団体ビラが使われることもあると思われます。ただし、この政治団体は特定の候補者を応援することはできず、あくまで政治的な主張をするための政治活動をすることになります。しかし、実際は候補者ごとに確認されているわけですから、本来はその候補者と同じ政治的な主張をしているはずです。それで、類推が容易になるよう、あの手この手を頭を捻って使っている、というのが実態です。よく「候補者名の入っていないビラが入っていた!」「誰のことなのか名前をちゃんと書かないと分からない!」というお叱りを受けるのは、この確認団体ビラのせいだと思います。街宣車の方も「ちゃんと名前を言いなさい!」と言われることがありますが、こちらの確認団体街宣車の政治活動なのでしょう。

ちなみに私の確認団体は、ビラの紙をイメージカラーの緑色にしましたが…期待ほど類推されずに怒られることもありましたね。