今朝は、昨日の帰りの逆の道で徒歩登庁しました。やはり、夜とは雰囲気が違って、新たな発見もありました。それにしても、どういうルートが最短になるのか、だんだん分からなくなってきました。


今日は朝から福祉文教委員会でした。私は自席待機だったのですが、途中の休憩の挟み具合から、例年より進行が遅そうな感じはしていましたが、結果的には17時過ぎから特別会計の審査に入り、終わったのは18時過ぎでした。関連で、という質問が多かったようです。委員会の所管が、教育・福祉・子育てということで、やはり議員さんの関心も高く、質問が多くなる傾向はいつものことです。

その中で、賛成多数になった案件がいくつかあり、中でも介護保険料は頑張って抑えたけどわずかとはいえ値上がりするから反対、国民健康保険税は頑張って据え置きにしたけど今後どうなるか分からないから反対、だったそうです。まあ、この論理だと、何をしても、しなくても、反対なんでしょうね。反対することに意味がある、と。でもそれだったら、据え置きは自分たちの運動の成果、などと喧伝していただきたくないと思います。自分たちの成果にも反対なのですから。


この委員会の開催中に、職員有志によるSIM2030体験会が開催されていたので覗いてきました。一言で言うと、自治体の財政運営シュミュレーションで、課題解決のためにあれもこれもやろうとすると財源が不足するので、事業を廃止する、借金するなどして財源を捻出する、ということを話し合いで決めて、まちづくりに繋げていくというものです。あちこちの自治体で開催されていて、尾張旭市でも来年度、一般の市民の方も交えて、講師の方をお招きして開催する予定としています。その前段階として、職員で体験してみたのが今日の会でした。

⇒議員役の人が優先度の考え方などを質問中
IMG_3445

事務局職員から説明を受けてしばらく眺めていたのですが、たまたま隣の部屋で会議をされていた方が退任のあいさつをしたいということだったので、廊下を覗いたりウロウロしていたら、参加者から

ええっ!

との声が…。あまりに真剣になり過ぎて、私が居たことにも気付いていなかったようです。と言うか、相変わらず影が薄いな…10分くらい前から居たのに…。

私は途中から覗いたので、前段の議論が分かりませんでしたが、基本的にはいろいろな事業を止めていかなければならない、選択と集中が必要な形になっていて、財政状況や予算編成の厳しさを体感できるツールとなっていました。そうした中、なぜその事業を選択したのか、優先したのか、というところで、まちづくりのコンセプトとか方向性を考えられる形にもなっていました。

⇒最後の最後にこの指示
IMG_3446

まあ、住みよさ度ランキングにエントリーするために事業を廃止する、なんてことは現実としては不可能でしょうし、繰上償還も本当なら将来に渡って支払うことになる利子分も積まないといけないので、借りた額以上の金額を返済する必要があります。まあ、そういうディテールは置いておいて、参加者は「○年経ったからもう成果上がっている」などの理由によりバッサリ事業を切っていました。

これを現実の世界でやれるか、というと簡単にはやれない、一度始めたら止められないままきているのが今の行政サービスです。なぜなら、一人も受けていないサービスは無く、誰か彼かは恩恵にあずかっているからです。実際に止めるという話になれば、そうした市民からの抗議を受け、時には訴訟や署名運動、住民監査請求などに繋がる場合もあります。知っている議員さんに訴えて、何とか廃止することを止めさせよう、ということになる場合もあります。実はそこが一番大変で、数字上や予算書上、条例や規則の上ではそれほど難しいことではありません。

とは言え、そこまでのリアリティを要求するゲームではなく、あくまで財政運営の厳しさを実感してもらうためのものですから、そういう意味では意義があるものだと感じました。来年度、市民の方がこのゲームに取り組まれて、どういう感想を持たれるのか楽しみです。


委員会が延長したので、徒歩での帰りも遅くなりましたが、

IMG_3447

区画整理事業地内の大通り沿いですが、まだ自治会などがちゃんと機能していないからか、工事途中だからか、街路灯も防犯灯も無くてかなり暗くなっていました。女子中学生がこれ幸いにと、何かの撮影会していましたが…背景が真っ暗なのが良いのでしょうか?

いずれにしても、一歩一歩、ですね。


<市長公務2182日目>
9時30分~ 福祉文教委員会(自席待機)
15時~ SIM2030体験会
15時30分~ 面会