今日は公務の無い日でしたので、いろいろごそごそやっていましたが、せっかくですのでまとめて平昌オリンピックの感想を書いてみたいと思います。

その昔、メールマガジンを発行していた頃は、オリンピックの予想などを流していたのですが「全く当たりませんね」と言われていたくらい外れていました。日本人選手の活躍を予想して、デスブログみたいになってしまっては申し訳ないので、今回は吉永一貴選手以外には極力触れないようにしていました。かといって、後になって「やっぱり」などとまるで予想していたかのように振る舞うのはとてもかっこ悪いと思いますので、本音のままを書きたいと思います。

まず、日本人選手団は、全体的には非常に頑張った大会だったと思います。それは、メダル獲得数が史上最多だから、ではありません。パシュートとかマススタートとか、昔は無かった競技が増えていますので、競技数に対するメダル獲得率ではもしかしたら下がっているかもしれません。それでも私が評価しているのは、いつも日本人選手が多い2位、4位、9位という「あと一歩シリーズ」が、それほど多くなかった点です。惜しかったなあ、と思ったのは、ノルディック複合のノーマルヒルの渡部選手、スノーボード女子ビッグエアの岩渕選手、スピードスケート女子の1000mの小平選手と1500mの高木選手、くらいですかね。後は納得の順位というか、凄く頑張って押し上げた2位や4位に見えました。もちろん、全員我々には想像できないくらいの努力をされているんですけどね。

特に、最後のカーリング女子はその象徴だと感じました。あれで、3位になるのと4位で終わるのは雲泥の差ですよね。その前の準決勝で僅差で負けた時に嫌な予感が漂ったのですが、見事覆しましたね。真夜中にリンクの氷の状態を調べ、おやつも用意してた本橋選手の陰の力がかなり大きかったのだと思います。

そして、一番驚いたのは羽生結弦選手の2連覇!これはもう、あっぱれというしか無いですよね。あんなぶっつけ本番に近い状態で、完璧に滑りきりましたから。私は金メダルは無理だろうと予想していましので、よく外れてくれた、という感じですね。

尾張旭市在住のショートトラックスケート男子の吉永一貴選手は、3種目とも不完全燃焼という感じで終わったような気がします。強気にいって失格になった最初のレースから、最後まで流れがこなかったというか、どこか歯車が噛み合わなかったような印象を受けました。4年後、一回りも二回りも成長して、また北京オリンピックの舞台に立って欲しいと思います。私は応援し続けます。

個人的には、これが最後のオリンピックと言っていた藤森選手にメダルを獲らせてあげたかったですね。ビッグエアも予選は絶好調だっただけに惜しかったですし、何よりもスロープスタイルの方はもっとマシな天候の中で、実力勝負させてあげたかったですね。映像見ても無茶苦茶怖いですね、あれ。よくあんなところ滑って降りていくなあ、と思いました。それ以上に怖く見えたのは、スキーのハーフパイプ。もちろん、スノーボードのハーフパイプ、も高さがあって、転べば大怪我するので怖いのですが、スキーはスノーボードと違って上向きのまま着地して後ろ向きに滑り降りるシーンが何度かありました。スノーボードはある意味どっちが下でも顔は前向けますが、スキーで後ろ向きに滑るの無茶苦茶怖いと思います。映像見てても冷や冷やしました。あんなことできる人たち、やはりすごい人達だと思います。

海外勢では、やはりモーグルのキングズベリー選手と、スノーボードハーフパイプのショーン・ホワイト選手、この二人は噂通り別格でしたね。滑りを見てて感動すら覚えました。あと、ショートトラック男子500mで故意に二度転倒した北朝鮮の選手、ああいう選手は二度と国際大会には出て欲しくないですね。ブレードで指が切れる可能性もあるのに、なぎ払いにいくとは…。

今回の個人的なベストシーンは、女子アイスホッケーの韓国・北朝鮮合同チーム戦で、確か2-1から同点にされそうなシュートをゴールキーパーがナイスセーブで防いだシーンです。あれで見事に流れが変わり、日本チーム(スマイルジャパン、でしたっけ?)はオリンピック初勝利を収めることができました。ワンプレーで大きく流れが変わる、そのことを目の当たりにしたシーンでした。


それにしても、閉会後の日本は相変わらず「メダル、メダル」ですね。帰国後の会見もメダリストだけ、その後の活躍を伝えるのもメダリストがほとんど、という感じですよね。ショートトラックなんか無かったことになってるような気すらします。(笑)

千葉すずさんの「そんなにメダル、メダル言うなら自分で穫れば」事件から、日本人のメダル至上主義、メダル期待値MAXは変わらないですね。もっと言えば、1932年のロサンゼルスオリンピックの200m平泳ぎで銀メダルを獲得した前畑秀子さんの頃からずっと続いていますね。この時、前畑さんは銀メダルを獲ってみんなが頑張ったと褒めてくれると思ったけど、ほとんどが「0.1秒差で負けて悔しい」「なぜ金メダルではないのか」という言葉ばかりだった、というようなことを著書に記されていたと思います。Wikipediaによれば、凱旋帰国した前畑さんに当時の東京市長は「なぜ君は金メダルを取らなかったのか。0.1秒差ではないか。無念でたまらない」と言ったとか。4年後のベルリンオリンピックで金メダルが穫れたから美談になっているような気がしますが、その4年間は相当苦しかったと思います。円谷幸吉さんが「疲れてしまいました」と遺書を残されたのも、こうした「次は金メダル」プレッシャーが背景にはあったのだと思います。

結果的にメダルが獲れれば、それはもちろん嬉しいですし、それに越したことはないです。選手の長年のご努力が報われることにもなります。だからと言って、メダルが穫れなかった選手が頑張っていないわけではないと思います。いや、むしろ極限まで頑張っていると思います。もう少し、メダリスト以外にもスポットを当ててあげて欲しいなあ、とも思います。

選手の皆さん、監督・コーチ・スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

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