今日は午前中に、尾張旭市商工会の優良従業員表彰式に出席しました。私からも市長賞を3名の方に授与させていただきました。いずれも、20年以上同一事業所に勤務されている方です。最近は、転職される方も多いですが、そもそも事業所が廃業になったり統廃合されたりで、同じところで働き続ける、ということそのものが難しくなっています。そうした環境の中、市内の事業所で長年、商工業の発展にご貢献いただいたことはありがたいことです。私からは、後進の育成や働きやすい環境づくりに引き続きご尽力いただくようお願いさせていただきました。


午後からは、アイリス愛知で開催された県・市懇談会に出席しました。

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今日の議題の中では、いわゆるパスポートの発行事務を、既に権限委譲を受けている自治体に委託できる、というような県側の答弁があり、目がキラーンとなりました。尾張旭市は現在のところ、この事務の権限委譲(実際は委譲ではなく代行のようなものですが)を受ける予定はありません。理由は大きく2つというか、1つというかあり、権限委譲を受けると原則として市民は市役所での交付のみとなること、そして現状、名古屋市方面に通勤・通学等で通われていてそちらで受け取るほうが便利な方が多いこと、です。もちろん「原則」をどのように受け止めるか、ということもありますが、やはり「権限を委譲したんだから、貴方は市役所の方に行って下さい」という形は、5年あるいは10年に一度のこととはいえ、決して気持ちの良いものではありません。どちらでも申請が可能、ということであれば実施に向けて進めたいのですが、今のところ県にその考えはありません。あくまで、権限を委譲したらそちらでどうぞ、ということになります。

一方で、瀬戸市や春日井市、小牧市など、権限委譲を受けた自治体が近隣にあり、こちらで申請したくて問い合わせしたが断られた、というご意見もよくいただきます。市民の方には「窓口が増えた」というイメージなのかもしれませんが、実際にはその自治体が住民に対する権限委譲を受けた、という理解ですので、他の自治体の住民はそのサービスを受けることはできません。今日の答弁は聞き方によっては、瀬戸市に事務を委託できるように聞こえましたので、そうであれば瀬戸市役所で申請・交付を受けることも可能となります。しかし、後で聞いたところ、残念ながらこの場合もそこでの申請・交付に限られることとなり、原則として名古屋駅の旅券センターで申請・交付ができなくなる、とのことでしたので、それでは自前でやるのと変わらないのでほとんど意味がありません。

そもそも、この事務は、住民の方が申請書を持って名古屋駅の旅券センターに行き、できあがたら取りに行くというその作業を

代行している

に過ぎません。市でパスポートを発行できるようになるわけではなく、電車や自動車での移動を郵送等で代行するだけです。写真の不備等で再提出も一定割合であるとのことなので、その場合は二度手間三度手間になります。

やはりどう考えても、この事務は一般的な権限委譲には該当しない、事務代行に過ぎないことなので、何をどうしても旅券センターの負荷は減るのだから、県民サービスが拡充されるという視点で、少なくとも既存の旅券センターと居住自治体が選択できるよう、県の方で考えていただきたいと思います。


<市長公務2060日目>
9時~ 決裁
9時30分~ 打ち合わせ
10時30分~ 尾張旭商工会優良従業員表彰式<あいさつ>
13時30分~ 県・市懇談会、愛知県市長会臨時総会