今日も朝から本会議一般質問の2日目でした。今日も6人の議員さんが登壇され質問されました。午前中はお昼休みギリギリくらいまででしたが、午後は意外にスムーズに進行して早めに散会となりました。

今日の質問の中で気になった話題は「メディアリテラシー」の話。まあ、横文字並べると日本語で言えと怒られるのですが、何と言いますか、テレビとか新聞とか雑誌とか、それこそ噂話とか、そうしたメディアからの情報を正しく分析して利用する力、という感じでしょうか。現代はインターネットもスマホも普及しており、そうした情報から遠ざけることは難しいので、子どもの頃からそうした教育が必要、という質問でした。それは確かにその通りだと思います。

しかしその一方で、それは難しいんだろうなあ、と思いながら聞いている自分がいました。それは

大人が全くできていないから

です。インターネットやスマホにご縁のない高齢者などでも、テレビや新聞、雑誌の影響力は大でして、質問者も「TVの情報番組で体に良いと取り上げられるとヨーグルトや納豆がスーパーの棚から消える」と紹介しておられましたが、竹田城やモネの池に人が殺到した挙句に、駐車場が整備されていないとかトイレが整備されていないとか騒いでいるのも同じようなことかな、と思います。この仕事をしているとよく「昨日○○という番組でやっていたけど、あれを尾張旭市でもやるべき」などとしたり顔で言われます。環境の違いとか、条件とか、そんなことも考慮せずに、ただテレビが良いって言ってたからやれというのは、あまりに単純過ぎます。一度、自分の中で考えてみて、少し調べてみる、くらいのことはしていただきたいものです。それは全国の市町村議会議員さんにも言えることかもしれません。視察で見てきたことをそのままうちでもと言うのではなく、こういう形ならうちでもやれるんじゃないか、とか提案すべきだと思うんですよねぇ。あ、話が逸れましたので戻します。

それで、子どもたちを教育すべき保護者世代、つまり私の前後の世代はもっと露骨な方もあります。まあ、スマホ持っている人が多いですし、パソコンできないっていう人も減ってきていて中途半端にそうした情報に触れますからね。そして、アイドルを見て憧れ、今の誰でもテレビに出られる風潮に「自分の頃にあんなだったら…」って思ってる世代ですから、変なところで目立ちたがり屋の人もいます。そういう人は、あたかも自分だけが独占的に入手できたすごい情報かのように広めたがりますから、熊本地震の折にライオンが逃げ出したことになったのもこの類かと思います。

しかし、こうした騒ぎや心理状態は古くて新しいもので、メディアの形に変化はあっても、人間の心根はあまり変わらないのだと思います。古くはやはり「豊川信金事件」が思い浮かびますね。電車内の何気ない会話に尾ひれ背ひれが付いて、当時のお金で約20億円が動くという嘘のような実際にあった本当の話です。

今日の質問の中で「ゴシップ」という言葉が使われていました。横文字になると何となく雰囲気で使ってしまう言葉に入るような気がしますが、噂話とでも言えば良いのか、質問の中では何も進まない現象のことまで含む、と触れられていました。噂話はある意味無責任なもので、「げなげな話」という言葉も使われていました。私は方言だと思って使ってなかったですが、確かに「どうやら~らしい」ということをこの地方では「~げな」とか「~だげな」と言います。だから「げなげな話」なのですが、この「げな」が伝聞される間にいつの間にか外れてしまうので、さも事実かのように伝わってしまう、というところに怖さがあります。発信元が無責任だからなおさら、ですよね。

そうやって考えてみると、まだ来ますね。「自分の子どもが通っているから市長が東栄小学校を贔屓して工事した」説を非難するお手紙が。これ、ゴシップの典型的なものなんじゃないでしょうか。事実は

・大規模改修を実施する順番は何年も前に決まっていた
・本地小、城山小は大規模改修が済んでおり、東栄小は3校目である
・いずれの学校も2年掛けて実施している
・校舎が古い順番に実施している

ですので、私が市長でなくても、このタイミングで大規模改修工事が実施されたはずです。これまで来た手紙の発信元は、文面からするとX小学校1校のようで、東栄小より古いのに、というのがその非難のポイントになっています。しかし、開校はそうかもしれませんが、校舎は東栄小の方が古いのです。となると、X小学校のどなたかが、

「市長の子どもが通っているから東栄小が優先されてるんじゃないの~?(想像)」

「市長の子どもが東栄小に通っているから先に工事をやったげな(げなげな話)」

「市長が自分の子どもが通っている東栄小を贔屓して新しくしている(デマ)」

というような感じで伝聞されているような気がします。最近いただいたお手紙はご丁寧に「噂話ですが、おそらく事実なんでしょうね」という捨て台詞で締めくくられていました。でもね、ゴシップですよ、完全に。そしてX小学校では間違いなく、そのゴシップに踊らされている人がたくさんいて、その内の何人かがわざわざ罵詈雑言を並べ立てた手紙を手間ひまかけて送ってきています。そしてその話、車の中や食卓で子どもに話ししてないわけが無いので、子どもたちの中にも信じている子がいると思います。その状態でメディアリテラシーを子どもに教えていくというのは、とても困難なことだろうなあ、と思うのです。大人にもメディアリテラシーの教育が必要ですよね。本当に、1本電話で確認するだけで分かることもあるのに、なぜいきなり怒りMAXまでいってしまうのでしょうねぇ。


もう一つ気になった話題は、市役所の庁舎にウォータークーラーを設置しては、という話題。ウォータークーラーと言えば、足でペダル踏むと上から水が放物線状に出てくるあれを思い出しますが、カタログ見るといろいろあるようで、食堂でご自由にって置いてあるあれもウォータークーラーと呼ぶようですね。しかも意外に安いです。ただ個人的には、感覚的な衛生面がどうなのかなあ、という心配はあります。先日、図書館に置いてあるのが壊れているのでは、という苦言もいただいたところです。私はウォータークーラーよりも、紙コップは要るけど給茶機が良いと思うんですよねぇ。最近は病院とか薬局にも「ご自由にどうぞ」って置いてありますけど、小中学校のようにガブガブ飲むわけじゃないだろうから、よくあるこんなのが良いのでは、と。どうやらお茶やコーヒーだけじゃなくて、紅茶をサーブできるタイプも最近はあるようなので、

おいしい紅茶のまち尾張旭

の市役所としてはそんなのもありなんじゃないかと。思ったほど高くはないけど、ランニングコストも結構かかりそうなので…ふるさと納税の使い道メニューにして寄附を募ってみようかなー。あ、そう言えば、ふるさと納税の昨年の実績が新聞で記事に出て、尾張旭市の寄附額は5万円で市の中で最低でして、「尾張旭は愛されないまちだ」とかディスってる人もいましたが、今年は9月からのリニューアルで結構伸びてます。もちろん、牛肉や魚介類、お酒をがっつり返戻しているところには敵いませんが、皆さんがそれぞれに思いを持って使い道を選んでいただいているのが嬉しいところです。結構、竹筆も人気ですよ。


今日はロビーで、あさぴー福祉市場が開催されていました。私は今日は立ち寄れなかったのですが、すっかり定着してきましたねぇ。

⇒だんだんお店も広がっています…
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夜は、守山警察署の年末特別警戒出発式に出席した後、旭丘公民館に移動して合同防犯パトロール出発式にも出席しました。13台の青パト隊をお見送りしましたが、多くの皆さんにご参加いただき大変ありがたいです。

⇒なかなか壮観です
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家に帰って着替えて、ビーチボールの練習に参加しました。最近、木曜日の東栄小学校は人が少なくて、今日も5人で練習しました。このままだと中止ってことになり兼ねませんので、どなたか参加して下さーい。初心者大歓迎です。


<市長公務1720日目>
9時30分~ 本会議(一般質問)
17時30分~ 守山警察署年末特別警戒出発式<あいさつ>
18時50分~ 合同防犯パトロール出発式<あいさつ>