今日は朝から「子育て支援フォーラム~親と子どもの笑顔のために~」に出席しました。朝から、相変わらず駐車場が満杯になってしまいましたが、あさひのホールの方は7分の入り、という感じでした。300枚の整理券は全てはけたのですが…なかなか無料のイベントの歩留まりを予測するのは難しいです。託児もすぐに枠いっぱいになってしまいましたが、み子ネットさんのご協力によりいつも託児を設けることができています。ありがとうございます。

今日は、郡山女子大学の折笠国康先生により「ほめない・叱らない!? 目からうろこ、勇気づけの子育て」と題してご講演をいただきました。「褒めて伸ばす」というのはよく聞きますが、「ほめない」というのはあまり聞いたことがなかったですが、STEP理論(STAP細胞ではない)という、親の学習に目した研究があるそうです。先生も8歳になるお子さんがおられるということでしたが、今まで8年間、一度もほめたことも叱ったこともないそうです。

⇒皆さん真剣に聞き入っておられ、会場はとても静か
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もともと中学校の教員だったということで、ところどころに教師の話が出てきましたが、良い教員の魅力として

若さ 専門性 受容傾聴 容姿

があると言われていました。最後のが小さいのはわざとで、説明のスライドでもこうなっていました。この内、「受容傾聴」つまり「じっくり話を聞いてあげる」ということが大事だとおっしゃっておられました。

自分は割と、人の話を最後まで聞く方で、むしろ適切なタイミングで口を挟めないタイプだと思っていますが、最近は平気で2時間3時間、自分の思うことを話し続ける人が増えてきた気がします。少なくとも、相手の話「も」聞く姿勢が、どんな人間関係に対しても大事なのだと思います。

子育てに正解は無いと私は考えている、と冒頭申し上げました。環境や個性によって変わって当たり前だと思います。3才児神話を否定せよ、という話もありましたが、それを信じて親と子どもが幸せと思える生活を送れるのであれば、それは全然問題ないのではないか、行政がそれを否定することに意味は無いと思います。そこに悩みがあって、相談があれば、いろいろアドバイスもできると思いますが、本人が信じているものを間違いだと否定することは行政の役割ではないのではないかと思います。今日のフォーラムが今後の子育てにおいて何らかのヒントになることを願います。

また折笠先生は、数学の先生出身の方らしく、「思い込みではなく、データで示されていることが大事」と言っておられました。ほめず叱らず、を実践したクラスが、あるテストの成績がすこぶる良いことは、いろいろな文献で示されているそうです。議会でも、そんなような思い込みの質問を聞くこともあります。クラスを無くせばいじめが無くなる、先生は教科に専念し専門家を入れればいじめは無くなる、やはりデータで示していただかないとただの妄想と言われかねないと感じました。

※「あるテスト」は「Q-Uテスト」というものらしいです。そのクラスの状態が非常に高い精度で分かるそうです(後日追記)


<市長公務973日目>
10時~ 子育て支援フォーラム<あいさつ>