今日は朝から総務委員会でした。例によって自席待機でしたが、その間に打ち合わせを実施しました。市長指示として検討をしてもらっていた案件ですが、担当者の努力によりだいぶ形が見えてきました。今後の行政運営を考えた時に、早めの取り組みが必要だと考えている案件で、ニュース性もあると思っています。準備にもう少し時間がかかりますが、職員の意識改革にも繋がる取り組みですし、話題性だけではなく、ちゃんと目に見える必要性を実感できるものとして進めていければと思います。


総務委員会も11時過ぎには終わったようです。福祉文教委員会でもそうでしたが、昨年度から続く資材高騰、人件費高騰による入札不調の影響で、設計を変更しての入札の結果、外構費用等が不足した分を補正予算に計上している点について、何人かの議員さんが反対をされたようです。確かに、足りなくなったから増額させて下さい、というのは安易に見えますし、その責任(私に対してですが)を問う声も聞こえてきます。しかしながら、結果だけ見て「けしからん」というのは簡単なことで、この間の担当者の必死の努力、例えば資材等をぎりぎりまで落としたり、入札に間に合うように外せるものは極力外したり、という部分が評価されていないのは大変残念なことです。「予算あるだけの設計に変更すればいい」という発言もあったようですが、予算が足りなかったからといって、例えば保育室が1つ減るのは問題ないのでしょうか?設計の変更にも時間とお金がかかります。これだけ待機児童が問題となっている中、4月の開園に間に合わなくてもよいのでしょうか?

また、入札の範囲を広げて落札できる業者を探せばいい、というような発言もあったようです。この入札不調の状況は全国的なものなので、名古屋市の業者にまで広げれば落札できる業者があるかどうかは、やってみないと分かりません。しかしながら、極力地元の業者に受注していただこうとしているものを、単純に名古屋の業者にまで広げて落札者を探すことが、市にとって幸せなことなのかは難しい問題です。とりわけ、その発言された議員さんが「市内業者の活用」について口酸っぱく発言されている方だけに、行政側としてもその自己矛盾には疑問を感じざるを得ません。1円でも安く、となるべく市内業者活用を、という命題は、もともと現在の入札制度の中では矛盾点を抱えているものです。両方成り立つようにせよ、とはもともと無理難題なわけです。

通常、大きな建物の建設工事では、なるべく分離分割発注して、市内業者が受注できるようにしますが、今回の保育園の建設では諸般の事情でそれができず、断腸の思いで一括発注しています。そのことについて、市内業者からは苦言もいただいています。そのことについて委員会で「なぜ分割発注しなかったのか?」という質問をしつつ、たの委員会では「市外業者に広げて落札者を探せばいいのでは?」と言われてしまっては、矛盾を感じざるを得ません。それぞれの案件を見れば、もっともらしい内容ですが、全体としてみると矛盾しているのであれば、それは確たるポリシーが無い、ということにもなりかねません。そういうことが市民には伝わりにくい、行政が悪そう、間違っている、というような情報だけがひとり歩きしてしまうのが残念なところです。


夕方には、10月の人事異動の打ち合わせをしました。これまで、人事異動は基本的に4月に実施してきましたが、4月の異動にそぐわない部署があったり、半年間で部署の事情が変わったりすることがあるため、今年度から試行的に10月に小規模な人事異動を実施することにしました。あくまで小規模なものですので、過度に期待されても困るのですが、何事も最初が肝心ですので、市民や職員に対してどのようなメッセージ性があるのか?ということも視野に入れながら検討していきたいと思います。


<市長公務902日目>
9時30分~ 総務委員会<自席待機>
9時30分~ 打ち合わせ
15時~ 打ち合わせ
16時~ 打ち合わせ