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「例規集」という、市の条例を集めた2冊組の冊子があります。とても分厚いもので、改版に改版を重ね、表紙と裏表紙の間に収まり切らなくなっています。1回の定例会で、10~20くらいの条例が改正や制定されますので、年に何回か業者により加除整理が行われています。

私が新人議員のとき、ある議員が「これを読んで勉強しなきゃ」と言っていましたが、これは読むものではなく、あくまで辞書的なリファレンス機能として使用するものであります。しかし、今は市のホームページで例規集が公開されており、検索も印刷もできますので、そちらの方が便利ですし、紙の例規集の出番はほとんどありませんでした。会派では、この例規集の廃止をずっと訴えてきましたが、他会派からの反対で実現しませんでした。中には「これを持っていることが議員としてのステータスである」と、何か勘違いしている議員もいました。分厚い本や、難しそうな本を持っていると、何か自分の格があがったように感じるのでしょうか?

そんな例規集ですが、このたび市の方で加除整理を止めるということで、紙のものは廃止されることになりました。代わりにCDでの配付となるということで、奇しくも以前から主張していた「会派室に備品としてパソコンを配備」が同時に実現することとなりました。年間の加除整理よりも、パソコンの方がずっと安いのです。昨年度末に、会派室のLAN配線の共有化も実現していますので、10年くらい前から主張していたことが、紙の例規集の廃止をきっかけとして実現した形となりました。

これが、議会から率先して廃止できなかったことは大変残念であります。今回回収される例規集を

記念にもらえないか?

と言っている議員がいるようで、それはそれで驚きです。何に使うんでしょうか?私は分厚い議事録も「インターネットで参照するから不要」として配付を断っています。