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今日は政新あさひと市民まちづくりネットの2会派合同で、自主研修を実施しました。 行先は、岐阜県土岐市にあるマレットゴルフ場です。「ゴルフ」という響きだけで、遊びに行ったような印象があると思いますが、ちゃんと開設の経緯から必要な経費、入場者数の変化などについて伺ってきました。

中馬の森マレットゴルフ場は、元々県の事業として、小屋や散策路を整備したものの、来場者が伸び悩んでいた中、森林組合の方が何かないかと探して、マレットゴルフに行き当たった、とのことでした。マレットゴルフは、グランドゴルフに近く、ボールは一回り大きいそうですが、木のスティックがパターのような形の金属製のスティックに変わったくらいで、あとは最後がゴルフのように穴になっています。山を破壊する形でなく散策路を整備していたので、それをそのまま活用してマレットゴルフ場になったとのことでした。他のマレットゴルフ場が、整備に4千万円くらいかかっているところを、600万円で整備できたとのことでした。

36ホールのコースでスタートし、のちにもう1コース36ホールのコースを整備し、全国大会も開かれるほどだそうです。会員も順調に伸び、現在では実質500人くらいで、年間の入場者数は何と2万人を超えています。収入が370万円ほど、支出が200万円ほどなので、年間では黒字になっているとのことでした。しいたけを栽培して売ったり、炭を作って売ったり、道具を売ったりして、地道に収入源を確保している様子もうかがえました。

そもそも、今回マレットゴルフ場を視察したのは、尾張旭市が取得を検討している、名古屋保育短大跡地の活用の1つの案としてマッチするかどうかを確かめるためでした。木をそのまま残してコースにしているので、基本的にコース内は日陰で涼しいですし、平日だというのに高齢者女性の2人組や、男性1人などで気軽にプレーされていましたし、夫婦で来られる方も多いそうです。体力的に、昔のようにゴルフがやれなくなった方にはちょうど良いらしく、自然と長い距離を歩いたりかがむ運動をしていますし、単純な足し算とはいえ頭も使いますので、

健康

という切り口からも、かなり効果があるとのことでした。

いずれにしても、保育短大の跡地は、行き当たりばったりで細切れに土地を使用していくのではなく、長期的・全体的な視野で計画を策定する必要がありますが、1つの選択肢としては面白いと思いました。クラブハウスにできそうな建物も敷地内に点在していますし。

何より、組合一丸となって、運営している様子がよく伝わってきた視察となりました。