3/11に発生した、東北から関東にかけての大地震は、その凄まじさを1日経った今でも見せつけています。まさに、筆舌に尽くしがたく、本当にただ、自然の驚異、そして人間の無力さを改めて思い知らされたような気がします。

地震発生時、私は市役所の会派室で会派会議中でした。「大きいぞ」と誰かが叫び、長く続く揺れに避難した方がよいのかどうか迷っているうちに、少し揺れが収まった感じがしましたが、その後に続く余震に恐怖を覚えました。と同時に、すぐに地震の状況や津波の警報の内容が分かり、情報伝達速度にも驚かされました。平成7年の阪神大震災以降、確実に地震対策は進んでおり、約250倍のエネルギーとも言われる今回の地震で、被害を食い止められた部分もあったかもしれません。

しかし、「水」の怖さは改めて感じました。この地域は平成12年に東海大豪雨を経験していますが、あの時、何でこんなところまで水が?と怖かったことを思い出します。今回、津波というメートル単位での海面隆起が、どんどん近づいてくる恐怖、そして全てのものを破壊しつくすその威力、がれきの山になってしまった被災地の映像を見るたび、胸がえぐられるような感覚に襲われました。

自分の無力さを呪いつつも、何かできることを探していきたいと思います。被災から72時間で生存率がぐっと下がる、と言われています。現地の状況を逐一報道していただくのも結構ですが、取材班の方が少しでも物資補給や人命救助に手を貸していただけることを望んで止みません。