(仮)元市長の、おまいう、わたいう

愛知県尾張旭市の水野義則です。市議会議員を4期13年、市長を2期6年9ヶ月務めさせていただきました。地方自治、政治に携わらせていただいておよそ20年、現職でなくなった今だからこそ発信できることがあると思います。「お前が言うな」と言われそうなことも、あえて「私が言う」ことで、多くの人が何かを考え、何かを感じていただければと思い、引き続き発信していきたいと思います。

「福島」という響き

今日も福島県内を見て回る予定です。今回は、夏休みに3週間、福島県伊達市霊山町の小国地区の子どもたちをを受け入れた愛知県の被災地支援プロジェクトに同行させていただき、それぞれの予定の合間に現場を見せていただいています。今日は、福島県内でも放射線の影響が無いと言われている地域に行く予定です。午後からは、小国地区の子育て中の方々と、本音の意見交換会をさせていただく予定になっています。

昨日は、伊達市議の菅野議員を含む、地元の方お二人に御案内いただき、その合間にいろいろなお話をお聞きすることができました。お二人とも「フクシマ」が「チェルノブイリ」のように、放射線の代名詞のような響きになってしまうことを心配しておられました。福島に対する愛着、放射線という現状、そういういろいろなものの間で揺れ動きながら、不安を抱えながら生活していることが伺えました。

「福島」といっても、それは「福島県」なのか、「福島市」なのか、「福島第1原発」なのか、それぞれ全く持つ意味は違ってきます。福島県でも、南相馬市や相馬市のような海岸地域では、国道6号線の東側の地域は完全に岩手や宮城と同じような状況です。ところが、飯舘や霊山のように、目に見えない放射線と戦っている地域もあります。一方で、地震以外の目立った被害がないのに、「福島」で一括りにされて、産業が停滞している地域もあります。我々はただ「福島」という言葉に過剰に反応するのではなく、正確な情報をもとに、自分で判断していく必要があります。

福島の現実と我々にできること

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今日は、地元の伊達市議と霊山町の方のご案内で、飯舘村から南相馬市に抜け、相馬市まで北上して被災地の現状を見せていただきました。宮城県まではたどり着きませんでしたが、その被害状況は想像を絶するものでした。これでも4月に比べればまだ片付いた方だというお話でした。もう、ただただ、絶句するだけでした。南相馬市と相馬市では、復旧の速度が違うのも新たな認識でした。相馬市の方が、まだまだガレキ山積み状態という印象を受けました。

しかしながら、やはり福島県を一番悩ませているのは、何と言っても原発事故による放射線問題です。実は、放射線は同心円状に広がるのではなく、飛び散ったところで雨や雪が降ったところに多く降り注いだとのことで、盆地や国道など、空気の通り道だったり盆地で滞留するところだったり、そういう場所のほうが放射線数値は高くなっていました。特に飯舘村に接する旧霊山町のエリアはまだらに放射線数値が高く、避難勧奨地域では3ヶ月間、一人あたり10万円が支給され、固定資産税・国民健康保険税・国民年金・医療費などが免除となり、たまたま指定された家と、そうでない家の格差が大きく、コミュニティの崩壊を招いているとの話には驚きました。たまたま測定した時の数値で判断される、そんな状況に矛盾を感じました。

除染も話題になっていますが、7月に除染した場所は、既に放射線量が3倍以上になっており、広い範囲で一斉に除染しないと意味がないことが分かりましたが、その費用と、処分方法が問題になりなかなか進まないようです。

当事者の皆様のお話は、本当に身につまされることばかりでした。本来なら、子どもを守るために避難したい、しかし避難先で仕事があるのか、いっそのこと避難指示が出てくれたら…、そんな葛藤の中、ゆうに生活できるとされる基準値の0.3マイクロシーベルト/Hをはるかに超える放射線の中で生活しておられる苦悩が、よく分かりました。「福島県」というくくりでは語れない、地域ごとの事情がそこにはありました。

・現実を知ること
・それを伝えること
・当事者の生の意見を聞くこと

これがまず我々にできること、そしてそれが「チェルノブイリ」という地名から連想するように、「フクシマ」という地名のイメージが悪くならないよう、風評被害を防ぐことに繋がります。

愛知県は今、汚染ガレキの受け入れでもめていますが、福島の方々は、県外に持ち出すことを望んでいません。むしろそれで放射線が拡散し、風評被害が広がることを恐れておられます。県内で処理できるよう、焼却施設にバグフィルターを設置すること、その費用を国全体で支援することのほうが、よほど福島県の皆さんの意向に沿えます。そうした実情を我々は伝えていかなければなりません。


福島県に到着

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昨晩、篠田議員と一緒に被災地支援プロジェクトに同行して名古屋を出発、夜通しワゴン車で走って早朝に福島県に着きました。これからいろいろと自分達の目で見て感じようと思います。

ちなみに今の放射線量はこれくらいです。
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