ブログ版 水野義則Times

愛知県尾張旭市の水野義則です。市議会議員を4期13年務めさせていただき、平成24年3月25日から市長に就任し、現在2期目になりました。よろしくお願いします。

※ 本ブログは、水野義則オフィシャルなブログです。
※ 尾張旭市オフィシャルなブログではありません。

選挙公営【ポスター】

選挙活動用自動車ともう1つ、選挙公営で公費負担されるのがポスターの印刷代です。このポスターは、選挙管理委員会が設置するポスター掲示場に貼るものです。区割りされた地域の人口によって設置箇所が増えたり減ったりしますが、現時点で尾張旭市内には154ヶ所のポスター掲示場が設置される予定です。

このポスターは、大きさの制限はありますが、記載内容の制限がほとんどありません。誹謗中傷等が禁止されるのみです。つまり、写真もいつの写真なのか、そもそも本人なのかも見ている人には分からないものです。このポスターについて、ポスター掲示場の分だけ選挙公営で公費負担されます。

通常、予備のものも印刷しますので、公費負担分は全体の一部になるはずです。例えば、200枚印刷すれば、154枚分が公費負担され、残りの46枚分は自己負担となります。ただ実際には、印刷屋さんにもよるのでしょうが、だいたい試し刷りをするので、それをサンプルとしていただいて(印刷屋さんにとっては廃棄物でしかないので)、室内掲示用としたり、街宣車に貼ったりすることが多いです。その場合、収支報告書には「寄附」として記載がされているはずです。

4年前の統一地方選挙で問題になったのは、この金額がばらばらであることでした。特に、上限額に近い候補者は、使ってもいない金額を請求したのではないか?と疑われました。事実、岐阜県のある市では、上限額を業者に請求させて、一部をキックバックしてもらっていた例がありました。

不正はいけませんが、実際には「見ても違いが分からない」のは当たり前です。選挙公営の仕組み上、契約書は単価契約で作成しますが、実際にはそんな単純な計算にはなり得ません。それは、データがあって単に印刷する場合のことで、通常は写真撮影代から企画料やデザイン料がかかってきます。印刷枚数は、増えれば単価が下がりますが、それほど大きな違いにはなりません。選挙公営の計算式の概念上は、固定費用が見込まれていますが、なぜか契約は単価契約で求められます。この辺が矛盾を感じる部分です。

ここまで書いてきて、何となく請求金額の違いが見えてきたかもしれませんが、結局のところ凝っていろいろすれば、必然的に経費も上がる、ということであります。少し変わってくるのは使用する紙で、ユポ紙という耐水性のある紙ですと、雨に濡れても破れません。一方で、普通の紙を使用したポスターが雨に濡れて破れているのを見掛けられた方もあるのではないでしょうか。この紙の質の他に、写真を何カット撮影するのかとか、何パターンのデザインから選ぶのかとか、そういうことが価格に大きく影響してきますが、選挙公営では特にどういう方法で作成しなさい、とはなっていません。

ひどい例では、前回の選挙の時のポスターを使用したり、背景の色だけ変えたりしている候補者もあります。正直、写真はかなり昔のもの、というケースもあります。別に違反ではないですから良いですが、印刷代としてはかなり安上がりであることは確かで、その人達が新たにポスターを作成した候補者に「高い」と指摘するのはお門違いな気がします。

さてここで、選挙公営は税金で選挙費用を負担するものだから、極力安価で上げるべきだ、というご意見があります。選挙公営は権利ですから、そこまで言うなら選挙公営を使わなければ良いだけだと思いますが、選挙にあたっては数社から見積もりを取って、一番安いところを選んだりはしません。だいたい、なじみの店に頼むことになっていると思われます。このブログでも、たまにCMが入っていて、ポスターがかなり安くできる店も出てきているようでした。でも、ポスターなんてデザイナーの質が問われる訳ですし、できあがってみないと比較もできないので、なかなか入札になじまない案件でもあります。

候補者は、ありとあらゆる手配をしなければなりません。その中で、例えば一番安価なところに頼もうと業者を探し、土壇場で駄目になられても困るわけです。値段だけでは選べないのは、そういう事情もあります。

候補者がどんな思い入れをもってポスターを作成したかを有権者が見ていただき、その上で選挙公営の使用が妥当かどうか判断していただきたいと思います。いずれにしても、かかる費用が天と地ほど差が出る案件でもありますので、あまり選挙公営にはなじまないのかもしれません。

選挙公営【選挙運動用自動車】

選挙公営とは、選挙に必要な費用について、上限を決めて一定の条件の下で公費で負担する制度のことです。これは、資金力の無い人でも立候補しやすくなるように、という趣旨で設けられており、国政選挙の制度を参考に、各自治体が条例で定めています。国政選挙は市議会議員選挙に比べて2倍、町村議会議員選挙は選挙期間が5日間と短いこともあり無しのようです。日数が短くなっても、かかる経費はほとんど変わらないんですけどね。

それで、選挙運動用自動車、いわゆる街宣車については、まず大きく分けてハイヤー方式とそうでない方式に分かれます。ハイヤー方式は、その名の通り、車を運転手付きで借りる形です。

ハイヤー方式でない方は、「車本体」「運転手」「ガソリン」をそれぞれ個別に契約して借りるまたは売り掛けで供給してもらう形です。尾張旭市ではこちらが一般的ですが、地域によってはハイヤー方式が多いところもあるようです。

ここで注意が必要なのが、車の設備関係は選挙公営の対象にはならない、ということです。つまり、看板やスピーカーなどは、自腹で支払う必要がある、ということです。最近は、そうした設備をセットにしたレンタカーも用意されていますが、本来は車本体分と設備分に分けて請求してもらい、前者のみ選挙公営の対象とすべき、ということになります。

街宣車で難しいのは、色々な道の「プロ」が必要なことです。ざっくり

・車のプロ
・電装のプロ
・看板のプロ

が必要になります。車を用意し、看板を載せ、スピーカを載せて車内にマイクアンプを設置する、という作業をする必要がありますが、これを1ヶ所でできる、というところは大変少ないです。となりますと、車を少し早めから借りて、看板屋さんに事前に作ってもらっていた看板を載せてもらい、電装やさんがスピーカーやマイクの配線をする、という流れになります。大抵は、予備のバッテリーを積んで、そこから電源を取ります。素人では難しいです。

選挙公営は、あくまで選挙期間の7日間が対象ですから、長く借りれば借りるほど自己負担は大きくなります。しかし、設備外のものを積載しているので、警察の許可が必要となり、事前審査を受ける必要がありますので、ぎりぎりに調達するのも難しいです。成人式の美容院のように、業者さんもいっぱいいっぱいになってしまいますし。

運転手は、身内を雇用する形にしたりしますと「公費で身内は駄目だろ」という方もあります。しかし、身内といえども、普段の仕事を休んで選挙運動してもらう分には、収入が減るわけですから、それなりの給料が払える、というのはありがたいです。

もう1つ、ガソリンについても「そんなに使うわけ無い。他の車に入れてんじゃないの?」と言われます。しかし、街宣車は総じて燃費は最悪です。あんな重いものを積んで、人もいっぱい積んで、予備のバッテリを充電するためにエンジン掛けっぱなしで、私の場合は自転車街宣なので時速が10km/hくらいだし、燃費が良くなろうはずもありません。しかもガソリン代の選挙公営につきましては、売り掛けでの取り引きが前提ですから、最近多くなっているセルフスタンドでは不可、ということになり、有人のスタンドを候補者が一斉に探し、何人かが同じスタンドで鉢合わせ、ということが起こっています。

まあ、このように面倒くさい選挙運動用自動車ですが、選挙公営があるというのは非常に助かっています。私は今度の選挙では、運転手以外、車本体とガソリン代は選挙公営を使用しない予定です。車本体は前回も使用しなかったのですが、これは同居親族の車を使用した場合は選挙公営の対象外のためです。今回も自宅のアトレー軽で市内をくまなく回ろうと思っています。

街宣車の規制除外とは?

世間一般では「街宣車」と呼ばれていますが、公職選挙法上は「選挙運動用自動車」と記されています。

この街宣車ですが、たまに「?」と思ったことはありませんか?あれは道交法違反なのでは…?と思った方はおられると思います。実際に、選挙期間中は「あれは違反なのでは?」という問い合わせが警察にいくようです。

実際には、街宣車はいくつか交通規制の対象除外となっています。

通行禁止…歩行者用道路、一方通行および指定方向外進行禁止等
通行区分の指定…バス専用通行帯等
駐車禁止…指定駐車禁止(法定は除く)
時間制限駐車区間…パーキングメーター設置箇所

一方通行などは有名ですが、驚いたことに歩道も通行ができます。ただし、歩行者等の危険にならないように注意することが大前提です。パーキングメーターは、駐車しても作動させなくても良いことになっています。

それから、シートベルトも乗車した者は不要となっています。

いずれも、危険が回避されていることが条件ですが、シートベルト無しでも、歩道に乗り上げて街頭演説をしていても、それは違反にはならないことになっている訳です。ただ、それでもシートベルトをしている候補者や、これらの除外項目に抵触しないようにしている候補者もいます。なぜなら、一般の方はこれらの除外事項をほとんご存じないからです。そういう方から見れば、「シートベルトもしていない。あんな候補者には入れない」ですとか「歩道に車停めて邪魔だな。絶対に入れない」という感情になるであろうから、敢えてそれをする必要もないか、という判断なのだと思います。

道路事情も年々変わっていますし、法律もそれに合わせていくべきなのではないでしょうか。そろそろ、選挙活動用自動車の文化も替え時かもしれません。






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