ブログ版 水野義則Times

愛知県尾張旭市の水野義則です。市議会議員を4期13年務めさせていただき、平成24年3月25日から市長に就任し、現在2期目になりました。よろしくお願いします。

※ 本ブログは、水野義則オフィシャルなブログです。
※ 尾張旭市オフィシャルなブログではありません。

世の流れに流されやすい日本人

台風がまたしても猛威を振るいました。尾張旭市でも土砂崩れが発生したりして、なかなかに大変でした。川が氾濫したりしなかったのがせめてもの救いですが、本当に人間は自然には勝てないのだと、つくづく感じました。

さて、世の中はなんだか「なでしこ」ブームで、娘にサッカーをやらせたい、なんて親が増えているようです。競技人口があまり多くないので、有名になるには確かにチャンスかもしれません。そういえば、何年か前にはゴルフブームがあって、宮里藍選手や横峯さくら選手を見て、娘をゴルフ選手に、と思った親が多くいました。あの頃、吾るスクールに通い始めた少女たちは、果たして女子ゴルフ競技の裾野を広げることができたのでしょうか。

そういえば、トリノオリンピックでの女子カーリングの入賞により、協会には「カーリングをやりたいのだが、どこに行ったらやれるのか?」という問い合わせが殺到したことを思い出しました。カーリングという、場所も道具も限られる、ある意味特殊な競技でも、テレビの映像を見ているだけで「自分もやりたい」と思うものなのかと、正直驚きました。

それで、最近のニュースです。「化粧筆」がバカ売れして、注文に生産が追い付かないそうです。そう、国民栄誉賞の副賞としてなでしこJAPANの選手に贈られたアレです。前回と今回の台風で被災した熊野の名産品ですので、そういう意味ではこの特需もありがたい気もしますが、それにしてもこんなに日本人はメディアに踊らされて大丈夫か?という心配があります。

メディアは確かに、私たちの知らないことも伝えてくれます。それを、興味を持って見て知ることも大事だと思います。しかし、最後に考え決めるのは自分であります。なんだか、考えることをやめ、メディアの情報や世の中の流れに身を任せている人があまりに多いような気がして、この国は大丈夫かな?と不安になります。

メディアや世の中から情報を得ることは構わないと思いますが、一度自分の頭で「本当かな?」と考えるようにしないと、本当にメディアやマジョリティだけが正義になってしまいかねません。それはとても危険だと思います。

決断の難しさ

今年は、日本列島は本当に「水」に悩まされる年になりましたね。一度西に向かった台風が、一周した上に東に向かって日本列島を縦断するなんて、予想だにしませんでした。しかも、よりによって台風12号の爪痕残る紀伊半島を縦断しそうな状況です。これ以上、被害が広がらないことを望むばかりです。

さて、今日は朝から尾張旭でも結構な量の雨が降っていました。昼過ぎに、11時ごろから名鉄瀬戸線が運転見合わせになったことを知りました。今日は帰れるのかな?と思っていたところ、次々と荘内川や天白川のニュースが入ってきて、電車も次々と止まりだしました。外の雨音もだんだん強くなり、どうやって帰るか?という話を何人かとしていました。

そうこうしている内に、夕方になって雨がかなり小降りになりました。このタイミングだ!と思い、帰宅を始めました。栄に着いて名鉄瀬戸線の改札口に行きましたが、改札は閉まっており、駅員は再開の目途は不明とのアナウンスを繰り返し、周りには20~30人が座り込む姿がありました。それを見て私は、名鉄バスで尾張旭駅まで帰れれば、後は歩いて家まで帰れるでしょうし、矢田川の増水がネックであれば、喜多山-尾張瀬戸間での運転が再開しているかもしれない、と考えました。バスセンターに行くと、どうやら名鉄の基幹バスルートはバス停は外にあるようで、そこまで移動しました。18時12分予定のバスが10分くらい遅れて来ましたので、混んでいましたが乗り込みました。

この時点で、私の取れた選択肢は

・仕事を続け、名鉄瀬戸線が復旧するまで待つ
・栄町駅で名鉄瀬戸線が復旧するまで待つ
・地下鉄東山線で藤が丘まで行き、タクシーで帰宅する
・名鉄バスで尾張旭駅まで行き、徒歩で帰宅する
・早々に帰宅をあきらめ、ホテルを予約する

などがありました。時間や費用、可能性を私なりに検討し、バスでの帰宅を選択しました。

結果は、帰宅ラッシュの車渋滞に巻き込まれ、基幹バスレーンまで完全に埋められほとんどバスが進まない、という状況になりました。山口町からほとんど進まず、古出来町まで1時間くらいかかりました。最後、尾張旭駅に着くまで2時間半くらいバスに乗っていたことになりました。尾張旭駅まで家族に迎えに来てもらい、家に着いたのは21時くらいでした。名鉄瀬戸線は20時5分に運転再開したそうで、ちょうど目の前を通った車両はガラガラでした。

結果として、今回はお金も時間も人手も、余分に使用する結果となりました。結果だけ見れば、失敗と言えるかもしれません。もっと早く家に着く結果、もっと仕事がはかどる結果、など他の選択肢を取っていれば、より良い結果を得られたことと思います。しかし、そうした結果論での分析には、あまり意味がありません。次回への教訓になる部分もありますが、次回がまた同じ結果になるとも限りません。もしかしたら、今日は1日名鉄瀬戸線が運転を再開しない可能性もあります。そうなった時に、慌てて周囲のホテルを予約しようと思っても、ほとんどが埋まっているでしょう。結局、会社に戻って、椅子の上で寝る羽目になったかもしれません。私は、そのリスクの影響を考え、それを一番回避できそうな選択肢を選びました。ここに「決断すること」の難しさがあります。

日本人は、特に最近のマスコミを中心とした方々は、とかく「結果論」で語り評価したがります。今になって、福島の原発の危険性とか、津波の恐ろしさとか、誰でも言えると思います。しかし、それを事前から言ってきたひとは、今の評論家ぶっている方にはほとんどいないと思います。一握りの、そうした卓越した先見の目があった方こそ、私は評価されるべきだと思いますが、結果的にオオカミ少年になった可能性もある訳です。

政治の世界でも同じで、1つの決断をするのに、本当に迷うこともあります。そんな場合でも、何らかの決断をしなければならない、遅すぎず、早すぎず。本当に難しいことで、やはり結果論で判断されてしまうのは、仕方のない面もありますが、少しさびしい気がします。

日進市のお祭りで、福島県の花火の打ち上げを止めたことで、抗議が殺到しているようです。一方で、打ち上げを止めるよう20件の抗議が事前にあった訳で、もし強行して打ち上げていたら、おそらく同じくらいの抗議が来ていたことでしょう。つまり、どっちをとっても批判にさらされる、そういう難しい決断を実行委員会の方は迫られた訳です。

結果だけでなく、経緯も評価してみませんか?

私、ドラえもんの道具で一番欲しいのは?と聞かれると「きりかえ式タイムスコープ」と答えるひねくれ者ですが、これがあったらどんなに…と思うシーンは本当に多くあります。津波の際に、避難する方向によって明暗が分かれて、訴訟も辞さずというような悲しい状況になっていますが、本当にこの道具があれば、みんな助かったのにな、と思います。

しかし、そんな道具もありませんので、今後も慎重かつ素早く、決断をしていきます。

市民税減税10%でまちは元気になるか?

昨日、稲沢市の選挙応援に行ってきましたが、稲沢市でも減税日本公認候補が立候補しているようでした。たまたまスーパー前で街頭演説をやっていて、河村市長も後で来るというようなことも言っていましたが、しばらく演説を聞いていました。

演説の中身は「減税なくして改革は進まない」「減税すれば、市民にお金が回り、まちが元気になる」ということに終始していて、

本当にまちが元気になるのか?

ということには、具体的には触れられませんでした。そこが、政治家の訴えとしては一番大事なのに、と思いながら聞いていましたが、こうして「イメージ」や「フレーズ」で釣る選挙が主流になりつつあり、歯がゆい思いがします。

実際に10%減税の効果はどれくらいあるのでしょうか?尾張旭市の平成22年度版の市税概要を見てみますと、個人市民税の納税義務者は41,278人で、現年分の調定額の合計は5,498.231千円となっています。少し乱暴ですが、単純に割ってみますと、

年額13万3千円

が平均の個人市民税の金額となります。月に1万円強ということで、どうでしょう、皆さんのなんとなくの感覚ともそんなに違わないのではないでしょうか。これを10%減税する訳ですから、

年に1万3千円強の減税効果

ということになります。月に約千円ですね。さて、無いよりもあった方が良い、払わなくて済むなら払いたくない、という心理は分かりますが、この程度の歳出減で、それほど爆発的に消費が増えるものでしょうか?まちが活性化されるのでしょうか?

私は、これに対するデータを持ち合わせていません。しかし、減税を訴える候補から、それを聞いたこともありません。減税すれば消費が増えまちが元気になる、それしか改革の道は無いと有権者に訴えているのですから、その候補者はそれが本当のことであることを説明する義務があると思いますが、まったくなされていません。月に千円手取りが増えれば、スーパーやコンビニでなく、地域の商店で物を購入する?いや、そんな簡単な世の中ではないでしょう。少なくとも私はそう思います。

もっとも、サラリーマンの方は、もっと給料から控除されているよ、という方も多いかもしれませんが、それは市県民税で、県税も市が代行して徴収している(手数料を県からもらっている)からであり、県税の方も減税されれば、それはそれで効果はもう少しあるかもしれません。しかし、その減収分を、サービスの低下や負担増で賄うのであれば、それもデメリットとして説明すべきであります。

税金が多いのが好きか、少ないのが好きか

という2択ではないこと、政治家は最低限説明責任は果たすべきであることを、改めて申し上げたいと思います。
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