ブログ版水野義則Times(アーカイブ)

愛知県尾張旭市の水野義則です。市議会議員を4期13年、市長を2期6年9ヶ月務めさせていただきました。地方自治、政治に携わらせていただいておよそ20年、現職でなくなった今だからこそ発信できることがあると思います。「私が言う」ことで、多くの人が何かを考え、何かを感じていただければと思い、引き続き発信していきたいと思います。

お忍びは無理-今日のヨッシー(2013/06/15)

今日は朝からソフトボールの練習、のつもりでしたが、いつもの公園に着くと

誰もおらんがね…

ということで、どうやらシニアチームは春日井で試合だったようです。


家に帰って着替えて、渋川福祉センターに向かいました。今日は、自治会等活動促進助成金の候補選定公開プレゼンテーションが開催されており、5つの自治会等が申請をされ、プレゼンテーションをされました。こちらの助成金は、市民活動団体の方と比較して申請が減ってきていますが、その分、間違いなく内容が高度化してきています。私は途中から見ていましたが、防災、防犯や地域のふれあい事業など、審査員の方も驚かれるような素晴らしい内容が並んでいました。始めたころは、何かグッズを作ります、というような内容のものもありましたが、そういう感じではなくなってきています。こうした先進的な活動を横に拡げていく、先に繋げていくことが今後の課題だと思います。

⇒プレゼンの様子
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プレゼンの途中でこっそり後ろから入り、最後列に座っていたのですが、司会者のお姉さんに見つかってしまいました。せっかくなのであいさつを、ということで一言話をさせていただきましたが、全くラフな格好でしたのでちょっと申し訳なかったです。


午後からは、スカイワードあさひで開催されていた「児童館対抗オセロ大会」を覗いてみました。これは、卓球、けん玉と合わせて、3大児童館対抗競技の1つ(3つしかないが…)となっています。これまた後ろの扉からこっそり入って保護者その1のフリをしようとしたのですが、簡単に見つかってしまいました。それで、児童館の先生から「ハイッ」とマイクを渡され、またしてもラフな格好であいさつすることになりました。

⇒低学年の子でもかなり強い子がいました
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負けると泣き出してしまう子もいて、なかなかの熱戦が繰り広げられていました。児童館内での予選でも、前年度の優勝者が負けてしまったりと、いろいろなドラマがあったようです。

なかなかお忍びは難しいようなので、今後は変装なんかも考えないといけないかもしれません。


準決勝が始まったあたりで失礼して、ソフトボールの練習午後の部に向かいました。スカイワードの周辺は地面も濡れていなかったのですが、東に向かうにつれて「一雨来たな」という状況に。公園についた頃に「本日中止」の連絡が入り、やる気満々だったおっさん二人で喫茶店に行って小一時間身の上話などを。今日は結局体を動かせませんでした。明朝、グランドが水たまりでなきゃいいけど。


<市長公務448日目>
10時15分~ 自治会等活動促進助成金 候補選定公開プレゼンの<あいさつ>
14時~ 児童館対抗オセロ大会<あいさつ>

「もったいない」考

2006年の滋賀県知事選挙では、嘉田知事が東海道新幹線の新駅建設凍結に絡めて「もったいない」をキャッチフレーズに当選し、一世を風靡しました。そもそも「もったいない」とは

有用なのにそのままにしておいたり、無駄にしてしまったりするのが惜しいこと。

と辞書にあります。先日の本会議の一般質問の中でこの「もったいない」というフレーズが何度か出てきました。行政的に「もったいない」ということが本来はどういうことなのか、改めて考えるちょうど良い題材だと思いましたので、ここで取り上げてみたいと思います。なお、発言者や発言内容を批判するつもりではありませんので、その点はご了承願います。

質問に出てきた「もったいない」は、1つは高齢者タクシーチケットが使い切れずに余るのが「もったいない」、もう1つはリフトタクシーのチケットが上限額まで使えないのは「もったいない」、というものでした。

高齢者タクシーチケットは、基本料金相当額分(500円以内)をチケットで助成するもので、基本料金を上回った分は自己負担となるものです。以前から、このチケットを同時に複数枚使用したい、という要望があります。例えば、運賃が1,500円の場合に3枚使わせて欲しい、2人で乗車したらそれぞれ1枚ずつ使わせて欲しい、というものですが、このチケットはあくまで「基本料金相当分の助成」を目的としており、500円の金券を複数枚お渡ししているものではありませんので、1乗車につき1枚の使用となっています。しかし、金券的に考えている方は、やはり自分の懐が痛むのは嫌ですから、自己負担分も残ったチケットで払えたら、と考えるようです。1年間で24枚のチケットですが、数ヶ月で使いきってしまう方もあれば、使いきらずに余らせる方もあります。後者の方は特に「あの時自腹で払ったお金を、このチケットで払えていれば…」、つまり

もったいない

と思われるようです。質問の中では、この「もったいない」が市民の当たり前の感覚であり、市民目線に立って改善をと求められました。

リフトタクシーのチケットの方は、市内から陶生病院までの距離を参考に、4,000円を上限に助成するもので、超えた分は自己負担となります。逆に、近くへの移送に使用した場合は、上限額より低い運賃でもチケットを1枚消費することになります。例えば、運賃が2,000円だったとしますと、4,000円まで使用できるチケットを1枚使用するのは、2,000円損したような感覚になる、ということで、1,000円券にならないか、という質問でした。しかしこの事業は「年に12回(月に1回)の移送サービス利用を、なるべく自己負担がないように助成」することを目的としており、4,000円の金券を12枚渡しているものではありません。しかしながら、チケットを使用する方からすれば「2,000円のところなら2回使えるのに…」、つまり

もったいない

と思われるようです。質問の中では、この「もったいない」が市民の当たり前の感覚であり、こちらも市民目線に立って改善をと求められました。

どちらも、事業や制度の趣旨や目的が伝えられていないな、という感じがします。どちらの事業も、わざわざ印刷費かけてチケットを印刷し、残が出るような形で配付するくらいなら、それぞれ12,000円、48,000円を現金で配付した方が早いし使い勝手が良い、という話になってしまいます。まあ、そこは今回の論点ではありませんのでこれ以上触れませんが、根本にはこういう問題が含まれているのは間違いありません。

では、上記の例は本当に

もったいない

のでしょうか?

例えば民間のお店で500円の金券をもらって、300円の買い物をしてお釣りが出ないとなると、これは200円もったいない、何かもう1品買うか、という話になると思います。これはやはりお金に相当する「金券」であるからだと思います。

上記のような行政サービスは、一方では市民の負担を減らすという側面がありますが、一方では税金が支出されるという側面があり、その税金のかなりの部分を市民が支払っているという事実があります。

500円相当のタクシーチケットを24枚受け取り、10枚使用しなかったとしますと、その個人は何だか5,000円損したような気がするのは分かりますが、

税金の支出を5,000円抑えられた

と考えますと

もったいなくない

と言えるのではないでしょうか。何もサービスは必ず上限まで使わないといけない、ということはありません。その抑えた分で他のサービスができればそれはプラスでしょうし、際限なく支出が増えてサービスそのものが継続不可能になってしまっては本末転倒と言えます。もちろん、過度な抑制が働いてしまうのは良くないと思いますが、単純に「自分の懐が痛むのは嫌だ」という理由ばかりでは、税金はいくらあっても足りないことになります。

本来こうした行政サービスは、真に必要としている方に行き渡るようにするべきだと思いますが、その判断が難しいために、年齢とかの要件で切っているのが実情です。高齢者タクシーチケットも「80歳以上の方」と配付対象を設定していますが、決してベストの設定では無いと思います。年収が何千万円もある方もあるでしょうし、年に1回しか病院に行かない方も、毎日病院に通う方も、配付枚数は同じです。質問の中で「対象者が増えれば要望は多様化するのは当たり前」という下りがありましたが、こうした平均的なところをターゲットにした施策では、要望が極端な方に振れるのはこれまた当たり前のことであります。「市民の切なる願い」と言えば聞こえは良いですが、一方では過剰サービスとなってしまう恐れもあります。

実はこういうことを検討していると必ず「所得制限」という方法が議論の俎上に上ります。しかし現実には難しい面があります。例えば高齢者タクシーチケットの配付対象を「80歳以上で年収200万円以下の方」とした場合、タクシーチケットを受領できたかどうかで年収が推察できてしまうことになります。

A:「タクシーチケット、配付始まったけどもうもらってきた?」
B:「いや、うちはもらえんのだわ」
A:「(なんや、結構年金もらってるんやな…)」

というように、人間関係にも影響してしまう面があります。

そうはいっても、実態を見たり聞いたりしていますと、真に必要としている方に行き渡るような制度設計の必要性を強く感じます。例えば、歳末見舞金という制度がありますが、この1万円が無いと生きていけないとばかりに、いつくるかいつくるかと待っている方もあれば、必要ないので孫にそのままやった、という方もあります。制度の本来の趣旨が揺らいでいるケースです。高齢者タクシーチケットも、それがないと外出がままならない方もあれば、家族と同居していて全く必要がないけど、あるなら使わにゃ損とばかりに、徒歩5分のスーパーに雨が降っているからとタクシーを呼ぶ方もあります。むしろ足腰が弱くなりはしないかと心配になるくらい、制度の本来の意義が歪んでしまっているケースだと思います。

行政サービスは、ある程度性善説に基づいている部分がありますが、最近はそればかりでは成り立っていかない時代になってきたと感じます。あさぴー号の乗車で、障がい者の付き添いの方は無料としたところ、なんで付き添いだけ無料で本人は無料じゃないんだとあちこちから要望があり、2人とも無料としたところ、障がい者と付き添いの方が別のバス停で降車するケースが多々あると聞いた時には、開いた口がふさがりませんでした。悪用とまでは言い切れないのかもしれませんが、少なくとも「介助者1名を無料」としている趣旨から外れるのは間違いありません。(※当初の無料対象者が逆でしたので、記述を修正しました)

今の時代、政治家たちが選挙で「あれもします、これもします」を訴え、住民も「あれもこれもしてもらう」ことに慣れてしまった感があります。今一度、全員が行政サービスにおける

もったいない

を考えなおし、持続可能な社会とするための仕組みを考えていく必要があります。我慢すべきは我慢し、主張すべきは主張する、それが「皆んなで支えあう」ことに繋がると思います。今回の一般質問の中で、私が「皆んなで支えあう」と言っていることを、あたかも「弱い立場の人(支えてもらう側の人)をみんなで支えると市長も言っている」と曲解したような発言もありましたが、決してそうではありません。皆んなで支え「あう」のですから、支えてもらうばかりの人、支えてばかりの人に色分けすることは、全く趣旨に反します。一見弱い立場の人であっても、どこかの何かの面では必ず誰かを支えることができるはずです。

こうした考え方は、現代社会ではなかなか受け入れられづらいと思いますが、発信し続けていきたいと思います。

荒れ気味の一般質問2日目-今日のヨッシー(2013/06/14)

今日も朝から一般質問で、6人の議員が質問に立たれました。今日の本会議はいろいろと荒れ気味でした。

まず1点は、風しんワクチン助成の内容を問う質問と、建設予定の地域密着型小規模多機能型施設の整備内容についての質問が、議案に直接関係する内容については、一般質問ではなく議案質疑または委員会審査で行うようにとした申し合わせに抵触するのではないか、という指摘が聞いていた議員から発議されたことです。それにし対して質問者から「議会での発言を制限するのは…」とか、議長(この時は副議長が代理)から「概要程度の内容と判断し流した…」とかの発言があり、これがまた「なんだ」ということになり…。ということで、後日議会運営委員会で整理されることになりました。

ちょっと手元にある申し合わせでは、そうした事項が明記してあるところが確認できませんでしたが、確かに内容によっては「委員会でやれよ」と言われるのも理解はできます。今回は、補正予算案に関連する予算が計上されているので「議案に直接関係している」と言えなくはありません。一方で、例えば他の予防接種や介護施設のことと組み合わせればokなのか?とか、「直接関係している」かどうかの判断があいまいだという現実もあります。3月議会ですと次年度の予算案が上程されますので、ほとんどの質問が「直接関係している」と言えなくもない、という状況になってしまいます。

私はこの件で見解を述べる立場にはありませんが、どういう結論になるのでしょうか。

2点目は、傍聴席から大声で野次が飛び続けたことです。質問内容が、その傍聴人がこのところこだわって手紙や写真を送り続けてきていることに関するものでしたので、そういう事態になることは予想していましたが、再三の議長からの注意も受け入れず、という感じで何度も野次を飛ばしていました。質問内容が、市が条例を守っていない、業者がルールを守っていない、というものだったのですが、傍聴人は「静粛にする」「議長の指示に従う」というルールを守らなくていい、ということはないと思うのですが。

3点目は、質問の内容が不適切で訂正がいるのでは、という指摘が聞いていた議員からされたことです。特定の企業名と、特定の商品名を述べた上で「まずくて吐き出す」「毒性が」という表現が、公の議場でするにはふさわしくないのでは?という指摘でしたが、発言者は全く分かっていないようでした。「本に書いてあるから事実なんだ」という感じの主張をされていましたが、この件も議会運営委員会で整理されることになりました。

この議員さんの質問で、卓球人口が増えて施設が手狭になっている、という内容のものがありました。その解決策として、ふらっととか中央公民館にも卓球台を設置してほしい、という要望がでましたが、実は既にふらっと、中央公民館、渋川福祉センターには卓球台が設置してありますよ、という答弁をしたのですが、「今の答弁には不満がある!」とおっしゃられました。ご自身のブログにも「何故、積極的に、喜んで私の提案を前向きに、その場で捉えないのか!」 と「!」付きで書かれているようですが、前向きも何も既に設置してあるのだから、まずはその利用状況なりを問題にすべきなのでは?と思い、つい首をひねってしまいました。


夜は、自由民主党尾張旭市支部の総会に出席した後、消防署に寄って消防操法大会に向けての練習を飛び入りで見学しました。

⇒みんな真剣です
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6月30日には、実際の審査員による個別指導があるとのこと。昨年は台風の影響で中止となりましたが、この事前の指導時の出来によりある程度の序列が決まるという噂もある大事な機会ですので、それまでに納得のいく仕上がり具合になっていることを期待します。


<市長公務447日目>
9時30分~ 本会議(一般質問)
18時30分~ 自由民主党尾張旭市支部総会<あいさつ>
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