元市長の、わたいう

愛知県尾張旭市の水野義則です。市議会議員を4期13年、市長を2期6年9ヶ月務めさせていただきました。地方自治、政治に携わらせていただいておよそ20年、現職でなくなった今だからこそ発信できることがあると思います。「私が言う」ことで、多くの人が何かを考え、何かを感じていただければと思い、引き続き発信していきたいと思います。

「当選御礼」の表示

統一地方選挙の前半戦が終わりました。選挙一色だったSNSの投稿も、選挙結果報告で一段落、といったところでしょうか。今でもたまに勘違いしている方がおられますが、SNSやメール、ホームページなどインターネットを使用した「当選のお礼」「当選の報告」は公職選挙法で認められています。「当選のお礼ができないので…」というような書き込みをまだされている候補者があれば、それは勉強不足です。

一方、それ以外の方法での当選御礼は認められていません。ですので、よく見かける、事務所の外に「当選御礼」とかかれたものを貼り出すことは公職選挙法に抵触します。事務所の中に表示して、たまたま見えちゃった、というのはよく使われる手法ですが、外はアウト、選管によってはすぐ注意がきます。

そもそも、なぜそんなものを貼り出すのか?ということですが、お礼をしたい気持ちもあると思いますが、意外に選挙結果を知らない人が多く、月曜日になり事務所の前を通りがかった時に「ああ、当選されたんだ」と気づいてもらうことができるから、だと個人的には思っています。気持ちは分かりますが、違法です。

また、お礼に駅に立つ、というのもよくあると思います。しかし不特定多数にお礼を述べることは許されていない(と私は聞きました)ので、私は「お早うございます」「いってらっしゃい」「選挙期間中お騒がせしました」とだけ声を掛けていました。市内4駅、どうしても4日間掛かりましたが、中には「翌日にお礼に来ないとは失礼なやつだ!」とわざわざ怒声を浴びせていった方もありました。体は一つしか無いんで…。でも、やはり駅頭活動が迷惑だと感じておられた方だけでなく、候補者に期待して投票した方も、当選後に何らかのアクションを求めているのは確かだと思います。

お礼状も自筆のものを除いては許されていない…はずです。昔、当選決定翌日に、選挙活動で使用した街宣車を看板そのままで市内を走らせ、マイクで「ありがとうございました!」と言って回ったツワモノがいた、というのは伝説になっていますが、あまりに勉強不足です。でも、候補者だった身として、その気持ちは分かります。直接お礼をすることが制限され、任期中の活動で返すことが主となるのが政治家という職業です。

統一地方選挙前半戦投票日

日付が変わり、4/7の投票日当日になりました。もう選挙運動およびそう見なされる行為は一切できません。SNSでのシェアなども該当しますのでご注意を。

福岡県知事選挙の個人演説会での応援演説が問題になり、副大臣の辞任まで発展しました。個別の個人演説会での発言が録音され、拡散され、辞任に追い込むネタにされるとは、いちいち面倒くさいな、とも思います。まあ、リップサービスが過ぎたというか、笑いを取ろうとして失敗したパターンではあると思います。ただ、今の政治のあり方、そして尾張旭市の置かれている状況に関して、かなり本質的な部分が見えてしまったような気もします。それはまた今度、書いてみたいと思います。

それとは別の観点から、国会議員の選挙に限らず、こうした地方の選挙においてもいわゆる

大物政治家

と呼ばれる人たちが、街頭演説や個人演説会に駆り出され、あちこちの会場をはしごする姿は日常茶飯事です。客寄せパンダ、ではありませんが、そういう人が来るなら行ってみたい、という方は少なからずおられ、確かに候補者本人の話を聞いてもらう機会ができる、というメリットはあります。たまに、応援演説が上手すぎて、候補者本人の演説があまりに下手に聞こえて幻滅した、なんて話も聞きますので、プラスの効果ばかりとは限りませんが。

ただ気になるのは、そうした大物政治家の演説を聞いて、この人に投票しようと決める人が少なからずいることです。その大物政治家は投票すべき候補者ではありません。よく人柄を知って候補者を応援に来ているとも限りません。いや、地方選挙ではむしろ知らないことの方が多いでしょう。演説会の会場で「ハジメマシテ」なんてパターンの方が多いはずです。陣営や地元の国会議員に呼ばれたので来た、というだけの方もあり、その場でリーフレットとかを眺めて応援演説を組み立てる、ある意味職人技ですが、それだけで投票先を決めるのが危険なパターンでもあります。やはり候補者本人の演説を聞いて決めるべきだと思います。大物政治家が応援していれば確かな候補者、ということではありません。

出陣式や総決起大会ともなると、一体何人がしゃべるんだ?と愚痴を言いたくなるくらいたくさんの応援弁士が登壇し、それぞれが結構長いけど被るところが多い話をして、いよいよ候補者本人が!という頃には聞く方は疲れてしまっている、なんてことがよくあります。これ、全国どこに行っても似たようなパターンですよねぇ。そろそろ、こういう選挙の手法は見直した方が良いと思うのですが…。会場が満員であることを演出するために、毎日別の会場に駆り出され、毎日同じ話を聞かされている支援者もいるわけで。


統一地方選挙前半戦

今日(4/6)で、統一地方選挙の前半戦の選挙運動が終わりとなります。「選挙運動は20時までだよね」と思っている方が多いでしょうが、それは間違いです。4/6いっぱい、選挙運動は可能です。拡声器を使用できるのが20時までですので勘違いされがちですが、0時までは地声で訴えるのは可能ですし、電話で投票を依頼することも可能です。「マイク収め」といって、20時に街宣活動を終了し、そのまま祝勝会のような打ち上げに入る陣営もあると思いますが、あくまで日付が変わるまで選挙運動は可能です。

一方で、日付が変わると一切の選挙活動はできないことになります。電話であろうとSNSであろうと、投票を依頼することはできません。SNS上で選挙活動中の記事をシェアするのもアウトだと聞いたことがありますので、注意されたほうが良いと思います。

「あれ?でも投票日に選挙事務所から電話がかかってきたけど…」という方もおられると思います。あれは、「投票に行ったかどうか、まだならぜひ投票に行って下さい」という電話であり、特定の候補者への投票依頼でない、という建前で実施されている電話作戦です。冒頭、○○選挙事務所の~、と言っているので、個人的にはかなりグレーだと思ってはいます。

そんな統一地方選挙前半戦、外野ながらいくつか気になったことがあります。

愛知県内を車で走行中(尾張旭市ではない)、少し離れたところで演説をしている声が聞こえてきました。姿は見えませんが、車を止めて聞いていたところ「辺野古の埋立ては中止させます」「安倍政権の暴走を止めます」と述べていました。その候補者の政治的な思想がそれであることは別に構わないと思います。しかし、愛知県議会議員選挙において公約として掲げるのはいささか無理があると思います。そういうことを言うと「沖縄の基地問題は日本国民全員の問題だ」と反論する人が必ずありますが、それならば北方領土の問題も、北朝鮮の問題も、全部入れるべきでしょう。直接できることが、意見書提出くらいなのですから、やはり無理筋と言えるでしょう。あくまで「愛知県議会議員として何をするか」という点で有権者の方は投票する候補者を決めるべきだと思います。

もう一つ、これは後半戦の候補者にも当てはまると思いますが、ネットで「○○に立候補します!」とか「○○選挙立候補予定者」とか書いてあるのが散見されました。私は選管でも警察でもありませんが、おそらく公職選挙法に抵触すると思います。また、事務所開きや出陣式(出発式)の案内が、文書あるいは写真で出回っていますが、これも抵触する恐れがあると思います。後者は「事務連絡」とか「内部連絡」と書いてあることが多いですが、これはあくまで後援会のごく限られた関係者に配付しているもの、という前提だからだと思います。応援しているから親切心で、というのが逆効果になることもありえますから、十分注意して事前運動、選挙運動に臨んでいただきたいです。

「本人」と書かれたのぼりやプラカードもアウトだ、というような書き込みも最近流れていました。あ、街宣車の上の看板を中から照明で照らすのは「基本的に」アウトです。これは都道府県警によって解釈が異なるようですが。愛知県警は明確にダメだと言っているはずです。まあ、微妙な書き方をしたのには訳がありますけどね。

なかなか政治家でも知らない、というか解釈が難しいことが多いのが公職選挙法です。

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