元市長の、わたいう

愛知県尾張旭市の水野義則です。市議会議員を4期13年、市長を2期6年9ヶ月務めさせていただきました。地方自治、政治に携わらせていただいておよそ20年、現職でなくなった今だからこそ発信できることがあると思います。「私が言う」ことで、多くの人が何かを考え、何かを感じていただければと思い、引き続き発信していきたいと思います。

尾張旭市と泉佐野市の関係

朝、新聞を読まれた方からいくつか連絡が入りました。「また書かれてるぞ!」「どんだけしつこくヤレば気が済むんだ?」「やっぱり記者と何かあったのでは?」などなど、私の方には全く思い当たる節は無いのですが、ここまでくると、社の方針なのかどこかからの圧力なのか、という感じがしますよね。これだけ違和感を感じている方がおられるのですから。「もう新聞は読まん!」と怒っておられる方もあり、読者を減らしてまでやることなのかどうか分かりませんが。当初予算案の記者発表があることは知っていましたので、翌日の記事がそうなることも予想してました。この後、新市長の所信表明、肉付けの補正予算案の発表、来年度の当初予算案の発表、いずれのタイミングでもまたあの修飾フレーズが使用されるのでしょうね。もし仮に私の訃報通知が載ったら、その見出しは…想像できちゃいますね。まあ、そこまでやって再起不能にし、トコトン追い詰めて社会的に抹殺したいみたいですね。今後、重大発表があっても連絡することも取材を受けることもないでしょうから、載ることもないでしょうけど。


それとは関係なく、最近ニュースで話題になっているふるさと納税制度の改正案ですが、大阪府の泉佐野市が某スマホ決済(という表現は正しくないと思いますが)を真似した「100億円還元キャンペーン」を実施して話題になっています。千代松市長らしい、絶対に話題になるやり方ですね。

泉佐野市は以前、債務超過状態に陥り、「第2の夕張市」のようなことも言われていました。関西国際空港開業に合わせて、鉄道高架や駅周辺再開発などの大型事業を実施したのですが、身の丈に合わない開発行為と言われ、借金が膨らんでしまっていました。そんな時に就任されたのが千代松市長で、私とは市議時代からの仲間でもありました。一度、議員時代に視察に行ったことがありますが、その頃は千代松市長の就任前で、出迎えてくれた副議長がこれまた仲間だった松浪議員で、今は府議をされています。懐かしい思い出でもあります。

そんなご縁や、全国青年市長会のご縁で、尾張旭市と泉佐野市は特産品相互取扱に関する協定を締結させていただいています。泉佐野市さんは、全ての都道府県に1ヶ所はこうした協定を締結した自治体を作りたいと精力的に活動しておられ、愛知県では尾張旭市を選んでいただいたものです。そんなわけで、泉佐野市さんのふるさと納税の返礼品のカタログの中に「愛知県尾張旭市」を記載していただいています。

財政再建のためにいろいろな取り組みをされた中の一つがふるさと納税制度の活用であったと思いますが、私は泉佐野市の取り組みについてとやかく言う立場ではありませんので言及はしません。ただ、尾張旭市はふるさと納税制度に対しては私の指示で当初から「返礼品競争には参加しない」として取り組んできました。今でこそ、各自治体が競うようにクラウドファンディング型のメニューを用意していますが、全国でも早い段階でそのシステムを取り入れ、基金も造成したことは先見の明があったと考えています。そのようなシステムにした理由は、返礼品になる魅力的な特産品が無いからではなく、私が「こんな制度は長く続くはずがない」と考えていたからです。

それにしても、ふるさと納税制度はどこにどう着地するのでしょうか。私は最初から言ってますが、この制度はネーミングが悪いです。それは、実態を表していないからです。この制度はあくまで「寄付」であって「納税」ではありません。既に納められた税金を、自治体がぶんどり合いしているだけです。「寄付文化を根付かせるため」であったら、いかにも余分に納税したかのようなネーミングは避けるべきだったと思います。2千円で良いもの買ったつもりの国民は、自分が寄付しているなんてこれっぽっちも思っていないですから、寄付文化が根付くはずもありません。

ともあれ、泉佐野市の特産品がいろいろある中で、「泉州タオル」というのがあると思いますが、これは吸水性がとても高く、またとても柔らかいタオルなので、個人的にはお薦めです。

首長として、国とのパイプ

1月中旬の新聞のある記事が私の目に止まりました。おそらく、ほとんどの方は読むことがない記事です。

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「あの山崎さんが!」と、多くの首長は思ったことでしょう。総務省で「自治体戦略2040構想」の取りまとめを担当した局長さんで、地方自治関係の会合でよく説明されていましたが、内閣府に異動されて改元に伴う式典などを担当されるようです。


私はそこまでできませんでしたが、説明会が終わると名刺交換しようと市長が行列を作っていました。やはりこれくらいの方はいろいろな情報をお持ちで、中にはモデル事業などでお声がけいただいた自治体もあるかもしれません。そういう意味でも、こういう方々と情報交換、情報共有しておくことはとても有意義なことだということは、市長職を続けていく中で分かってきたことでした。

だからなのか「~の首長の会」のような会が本当にたくさんあって、同じようなメンバーが声掛けあうので似たようなメンバーになるのですが、そうしてお誘いいただいたいくつかの会に加入させていただき、こうした人脈を広げてきました。その一部は議会で否定されたりもしましたが、私はとても重要な活動だったと思っています。

facebookなどを見ていると、いろいろな首長や議員が霞ヶ関に陳情に行ってきたという内容で、写真を掲載されていますが、最近は「あ、○○省の△△局の□□局長だ」とか「この方は前は✕✕におられた方だ」とか、分かる中央の方が増えてきたなあ、と感じていました。

だから何だとか、だから予算が下りてくるとか、そんなことを言うつもりもありませんし、そうである証拠があるわけでもありません。しかし、つくづくこの世界、人と人の繋がりで仕事をしていることを感じた市長在任期間だったと改めて思います。少なくとも、歴代尾張旭市長はこうした活動はあまりされてきていないと思いますが、私のやり方が良かったのかどうか、歴史が評価してくれることでしょう。

タイトルの意味、公約の検証

最近会った人からは、このブログを書き続けることに賛否両方のご意見をいただきます。「再開されましたね。楽しみにしています」という方もおられれば、「後々のことを考えて1~2年は静かにしていた方が…」という方もおられます。どちらも、私のことを思っていただいてのご意見で、そういうことを言っていただけるだけでもありがたいことだと思います。しかし、両方はできませんので、私なりに考えて、タイミングを見計らいながらやっていくしかありません。今回は、選挙が終わったら書けないだろう、と思ったことを書いている、ということもあります。ご理解いただけると幸いです。

ブログのタイトルについての質問がありました。「おまいう」はいわゆるネット用語です。

「お前が言うな」とは、主に自分を棚上げした発言に対して使われる言葉であり、「おまいう」と略される。ある事柄(社会問題など)に対し、その是非を指摘するには不適切な立場の者が言及したことに対する批判やツッコミとして用いられる。

今の市政の状況は私に原因があることであり、私が市政に言及すれば「お前が言うな」と言われるのは間違いないことですが、現職でなくなった今だからこそ言えることもありますし、伝えなければならない大事なこともあろうかと考えています。なので「お前が言うなと言われるかもしれないが、あえて私は言う」という思いで再開させていただきましたが、それではタイトルとしてあまりに長いので「おまいう、わたいう」と略させていただきました。ちなみ「わたいう」は私の造語です。


それで、今回の選挙に関しては、私は何も発言してきませんでした。いろいろな質問もいただきましたが、全て「中立」を貫いてきました。全ては、有権者の方が判断されることだと思います。一つ言えるのは、私と同じようにはやれないでしょうし、やる必要もないでしょう。私も手探りの中、いろいろ失敗もしましたし、怒られもしました。そうした中、いろいろな市長の言動を見聞きし、直接お話を伺い、いろいろな繋がりをいただき、そうした人脈の広がりの中で、自分なりの「市長の職務」を確立してきました。その職務について、細かいことは何も決まっていないですし、それぞれの市長で考え方、やり方も異なります。それで良いのだと思います。それが市民の幸せに向いているのであれば。

選挙に出てくる公約は「やります」というものが多いと思いますが、大切なのは「何をやるのか」ではなく「どうやるのか」です。「福祉を充実します」「教育レベルを上げます」というのは簡単ですが、具体的に何を、どのようにやるのか?が問われています。先日の主権者教育でも同じことを言いました。

できる?

auの三太郎シリーズのCMで生徒会長選挙のシーンがありましたが、「学食ゼロ円」の公約に対して桃太郎は

本当にできるのかなあ?

と呟いていたのが写真のシーンです。誰でも、何でも、無料がいいに決まっています。しかし、それを実現するためには何か条件があったり、代わりに減るものがあったりするはずです。それも含めて、単に「学食ゼロ円」に賛同するのではなく、「どのような方法で学食ゼロ円を実現するのか?」に着目して、自分なりに「本当に出来るのか?」と考えることが大切です。




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